山曜日は山へ行こう!
予報的中 双石山は 雨やまず 水と風駆け 遊ぶ森登る
期 日 平成15年6月9日 曇りのち雨 登山口 塩鶴登山口 時 間 細かい記録なし 温 泉
フーフー息をあえぎながら山に登り初めて,近くの山から霧島の山々,大隅の山々,そして開聞岳等県内の多くを登った。気持ちは県外へと向き始め,「山と渓谷社」の(九州百名山)を読んで楽しんでいたが,なかなか計画が立てられないでいた。
<山のシェルパ>のツァーを知り県外登山の第一歩と申し込んだ。それから天気予報が気になっていたが,・・・雨模様となったのである。
この雨の双石山登山が多くのことを教えてくれた。
この登山は,始めから失敗続きだった。天候を気にしていたから集合時間に遅れ迷惑をかけた。
ステックを車のトランクに忘れツアーマイクロバスに乗り込んだ。
雨具の準備がなく,コンビニで間に合わせの雨具を用意した。
登山靴の準備がなくスニーカーだった。
要するに全然登山者としての資格が備わってなかったということである。
登山口から雨が降り出した。他の登山客は,リーダーを先頭に上下の雨具,ステックを持って,登山靴と装備万全である。他の人は全員女性だけの山愛好者で雨を苦とする様子もなくはつらつとしていた。
私たちは,太めの木の枝をひろってステック代わりに持ち,ビニール合羽を着て,スニーカーで登った。何回アップダウンを繰り返しただろうか。ただ一生懸命ついていった。深い森の登山道を滑らないように力をいれ腰を沈め,不格好に歩く。
我々は,遅れ気味なので,リーダーの後ろに入り皆に助けられて,双石山山頂に立った。
やはり展望はない。頭のフードから雨が顔にしたたり落ちてくる。更にアップダウンを繰り返し,その先の山小屋についてお弁当である。外は,雨はやまずとうとう下山まで雨となった。
雨と風,それを受ける登山道や樹々の幹・葉,どちらもリズムをもち生き生きと動いているようである。遊びだろうか。闘いだろうか。とにかく活力・・自然のもつ力が感じられるのである。靜かでやさしく迎え入れてくれるだけではない,激しさ・力強さ・・自然だって山だって生きている。力強い生きている山を見せられた。
ツアー参加者が,
「雨に降られても,山は楽しいのよねー。来て良かったと思うのよ」
と,語り合っているのが,よくわかったのである。山好きな人々の明るさ・たくましさにも力をもらったような気がした。
しかし,団体行動の中では小休憩もシャッターチャンスも自由に取るわけにはいかない。たとえ雨の中の樹々でも,風にふかれる木の枝や葉っぱでも,生きている双石山,活力ある双石山を写したかったが,とうとうそれもできなかった。
やはり,自分の都合で動く登山にしょうと決めたのである。
その前に,
・ 時間にルーズにならない
・ 登山の装備をきちんとやる
安全で楽しむ登山をしようと決めたのである。