山曜日は山へ行こう


多良岳
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


野焼き終え 新しき芽を 待つ風の 渡る草千里 阿蘇烏帽子岳

   期 日    平成17年3月31日 晴れ
登山口 草千里駐車場
  時 間 登山口−50分−山頂
下山 山頂−30分−草スキー場
温 泉 白水村温泉「瑠璃」




 昨日に続いて天気が良い。
 今日は,阿蘇五岳を踏破すべく草千里にやってきた。

 広い広い駐車場の前には,広い広い草千里が広がっている。
 向かいに烏帽子岳,後ろ側に杵島岳。阿蘇五岳の中の二峰である。
 阿蘇の山,丘陵地帯は全体にわたって野焼きが行われていた。草花の芽はまだ出ず,あたり一面の丘や山々は,野焼きの後の色が残り,幼い時代に砂や土を盛って作ったような山の色をしている。
 烏帽子岳は固い土を山の形に盛って,指で山ひだをしっかりつけたような,端正な山容を見せている。杵島岳はつるりとした大きく浅いおわんを伏せたような山容をしている。

 乗馬用の馬が7〜8頭つながれている広場を通って草原を右方向に向かい,烏帽子岳の右尾根から登っていく。
 春にはどのような草花が芽を吹くのだろうか。登山道は,霜や雪がまだ残っていた。
 青空に白い噴煙を盛んにはいているのは阿蘇中岳である。踏み跡を追って霜を踏みながら慎重に登っていく。
 途中群生する元気な緑の木はアセビである。十人十色というが,大半は葉を落とし眠る花木が多い中で冬こそ元気なアセビもある。花木も個性が強いのだな。
 ミヤマキリシマも多い。しかし,その姿は痛々しい。葉が縮れたり,枝の先に元気ない。しかし,枝枝の先には鉛筆のとがった先のような花芽はついている。必死に<春は咲こう>としている。     <がんばれ!>
 
 山頂は,こじんまりとした広さ,360度の展望で,高岳,中岳,杵島岳が一望できる。
 周りの阿蘇は野焼き間もない時期で,みどりの部分と枯れ草の部分がパッチワークのような色合いで広がっている。

 草千里をぐるり一周する下山道には,イワカガミの群生が見られ,つやつやした葉は元気いっぱいという感じで嬉しくなる。

 尾根を下りて車道まで下山し,車道を横切って杵島岳へ向かった。