山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


染め初む古祖母山に登山者なく急斜面はしごスロースローと行く

期 日 平成18年10月3日  晴れ
標 高 1633.1m
登山口 尾平越登山口
  時 間   登山口−50分−尾平越(縦走路合流)−100分−はしご−20分−山頂
下山 山頂−100分−尾平越−40分−登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−空港松橋IC−国道218号−高千穂町−県道7号−尾平越登山口
温 泉 高千穂温泉
 登山口近くになると国道7号線は離合に気づかうほど狭くなるが舗装されて離合地点もあるので楽である。
 尾平越トンネルを抜けた左手に駐車スペースがある。
 トンネルを抜けた途端に周りが真っ白! 霧が深い。
 「この霧が雨にならなければ良いが−」
 少々湿りがちな岩ゴロゴロの急斜面を気をつけて辛抱強く登っていく。
 
 やがて,頭上が開けて小広場に出る。
 祖母傾縦走路の合流地点の尾平越である。
 ここからは,アップダウンの登山道である。
 視界も広がり,樹々の間から霧の晴れていく空に黄色や赤に色付いた樹木も見える。
 秋の始まり・・・・緑の中に恥らうような色・・・・。
 この辺りはこれからどんどん赤に黄色に色付いていくのだろう。
 時折,素晴らしい展望地点となる岩があり,快適なコースである。
 足元にはスズタケの道で踏み分けられ歩きやすい。 高いスズタケのある地点ではきれいに切り払われてある。 登山しながらの作業の跡があり,感謝の念で一杯である。
 そのうちスズタケが切り払われていない登山道となる。
 体をよけながら進むと,超巨大岩が道を防ぐ。 その右奥に高いはしごが!!
 人は何とかして山のてっぺんに行こうとするのか。 古い古いロープも垂れている。
 超急傾斜になっており,一人ずつ・・・・ゆっくりと。 今日は誰一人会わない。 登山口にも車はなかった。 人気の祖母山や傾山に続くこの山は縦走路で登山者も多いはずだが,紅葉やアケボノツツジ等の時期を外れているからか?
 はしご登りも人が並んで待っているとあわてるだろうが,今日は,我々だけなので,一歩一歩ゆっくりと。 また,あれこれ話をするのも気楽で,お互い「気をつけて!」も,大声で呼びかけ合うことが出来たのである。
 はしごを上ると,素晴らしいビューポイントである。
 切り立った断崖の上に立つと,高度感,スリル感100パーセントである。
 さらに緩やかなのぼりが20分ほどで山頂である。
 あまり広くはないが,露岩が2箇所あり,展望が良い。 ランチタイムにぴったりの席となった。
 時間が取れたら,帰りに本谷山のコースに入ろうとも思ったが,今日は出来そうにもない。
 山頂でゆっくり過ごす事にした。
 幸い,霧が晴れ青空も広くなってきた。
 左手,東側奥に大崩山系が雲の合間に姿を現し,ブルーの空にその稜線が素晴らしい。
 しかし,,傾山はすっかり雲に覆われている。
 山頂でも,登山者には逢わない。 県外の山(九州百名山)では始めてである。
 絶好の席で1時間もゆっくりと過ごしたのである。
 下山を始めた頃,南西の雲が近づいてきた。
 雲の動きに合わせて,障子岳や,祖母山の山々にかかる雲の動きと色のコントラストが楽しい。
 見ている間に次々と変化していく。
 しばし見入ってシャッターを何枚も押す。
 下りのコースでも登山者とは逢わない。
 紅葉やキノコ,花等を楽しみながら,下山する。
 尾平越まではコースははっきりしているが,尾平越を過ぎてジグザグの斜面下りになると,踏み跡ははっきりせず,踏み跡らしき登山道と木の枝のカラーテープを注意して進む。
 枯れた沢を2回ほど渡るが,下山は,油断すると滑りやすい。
 うっかり木の根や,石ころに足を置くとズルズル−と滑る。
 1箇所コースを間違った!!。
 「あぶない!あぶない!」
 下るにつれてまた,雲や霧が出てきたが,どうやら無事に下山し,登山者名簿に下山着の記録をする。
 名簿を見ても,今日は登山者なかった。
 
「今日の古祖母山は,貸切だった!!ー」