山曜日は山へ行こう!
二ツ岳ヒカゲツツジは花つぼみ山頂へ誘い花宴待ちおり
二ツ岳ヒカゲツツジは春浅く恥じらい気味に一叢咲きて
期 日 成19年4月9日(月) 晴れ 標 高 本峰 1257.1m 南峰 1260m 登山口 二ツ岳登山口(高千穂町富野尾) 時 間 登山口−25分−林道終点(登山道入口)−70分−林道出会い(峠)−40分−三叉路(分岐)−20分−南峰−20分−三叉路−5分−本峰 下山 本峰山頂−30分−林道出会い(峠)−50分−林道終点−25分−登山口 鹿児島からのアクセス 九州自動車道−松橋IC−国道218号−県道7号−県道207号(または,岩戸大橋から)−富野尾へ 温 泉 高千穂温泉
三寒四温という。 暖かな冬陽射しに慣れた後の花冷えには[ブルッ]とする。
桜,ツツジ,チュウリップ・・・・街は彩られてきた。
山々が,緑と花で萌え立つのももうすぐだ・・・・・。
山情報は花情報が一杯だ。 今回は,今まで出会った事のないヒカゲツツジを見たい。 宮崎高千穂町の二ツ岳を目指した。 二ツ岳は,二つのピークが並び祖母山系の山頂から特徴的な山容が見える。 <道の駅・高千穂>で,早朝出発の体を伸ばし,リラックスする。 巨大なモニュメント・・・は,いつも 「元気出して!!行ってこい!!」 と,元気をもらっている。 未明の高速道でのドシャ降りの雨は,うそのように晴れ,県道207号を富野尾へ向かうと,薄墨の絵のように山々の重なりが美しい。 |
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富野尾集落に入ると,登山口の道標があり右へ入る。 林道はやがて凸凹悪路に続いていた!! 災害復旧の後らしい。 車を降りて確かめると,車では少々無理をする。 念のため,引き返し,集落近くの富野尾橋付近の路上スペースに車を置いて,歩く事にした。・・・正解であった。 林道終点までは,相当な悪路部分もあったのだ。 林道終点の広場から登山道に入る。 |
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はじめは美しい杉林,クヌギ林の登山道である。 | |
一面,ふかふかの落葉の登山道に,ヤブレガサの若芽がいっぱい。 やがて,自然樹林になり,登山道は急斜面にジグザグにつけられ,足元はしっかりしているが,急登が続く。 |
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[ヒカゲツツジだ!!] 徐々に固いつぼみをツンと上に向けたヒカゲツツジが見られその中の2本の木が花びらを開いていたのだ。 優しい優しいイエローである。 「まだ咲くには早いかもねー。」 と,期待半分だったのであるが,思ったよりやや小さめの花,街の中に見られない優しい色の花,葉の色に同化しそうな目立たないが気品のある花,すっかり感動してしまった。 「この分だと,きっとまだ咲いているね。」 しかし,咲いているのはここだけだったのである。 |
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展望のない急登続きに根を上げそうな頃,頭上に白いガードレールが横に走っているのが見える。 立派な林道が走っているのだ。(平成14年度完成) 山を切り開き,登山道入口もコンクリートで階段状に造ってある。 |
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登山道を岩場に登りきると高度感いっぱいの大パノラマが広がる。 小休止して,進むと樹間から二ツ岳山頂が見えてくる。 |
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今日のコースで唯一,登山道の辺りが荒れているのが,二ツ岳八幡宮の祠の前後である。 枝につけられた目印テープを探しながら進む。 樹林の開かれた,展望の良い岩場もあり,急傾斜登りのロープもつけられている。 |
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除々にヒカゲツツジが多くなる。 全てがつぼみである。 <ヒカゲツツジ>の名前から,岩や山肌の陰の部分に群生しているのかと思ったが,山頂近くの陽射しのもと,登山道の両側にのびのびと群生している。 「一斉に咲くときれいだろうなあ。」 うっとりと想像してみる。 すぐに南峰と本峰への分岐点三叉路となり,まず,南峰の左コースを進む。 |
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ロープを使って急傾斜を下り,また,登って南峰山頂となる。 本峰より高いピークとなっている。 狭い山頂で冬木立の中,樹間から明るい空が見えている。 小休止して三叉路まで戻り,本峰二ツ岳へと進む。 |
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3時間近くかけて着いた山頂にも,花つぼみのふくらんだヒカゲツツジが!! あまり広くないし,草もないので,平たいツルツルの割れた石を置いてランチタイム席を作り, 「連休近くには満開になり,この静かな山で登山者の皆さんは大歓声だろうなあ。」 等と,花の話をしたり,大パノラマを楽しんでゆっくりと一時間ほど過ごしたのである。 北の方には,二ツ岳の尾根を通って本谷山につながり,さらに遠くに傾山が望まれる。 もちろん,さらに左側には,祖母山系が大きく迫っていた。 |
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山頂付近で若い男性登山者とであった。 ペットポトル1本の軽装で駆け登ってきたような元気を感じた。 「登山ツアーやグループ登山の下見かな?」 これから山は,花の季節である。 山の花は,雄大な美しい自然をバックにして,数も色も場所もスケールが大きく美しい。 今日は,ミツバツツジも咲き始めていた。 あちこちの登山口は朝早くから賑わうだろう。 残念ながら花の時期は,どの山も一緒である。 全部見られるはずもなく, 「さて!どこに行こうか。どこでも何の花でもいいが・・・・」 等と,話しながら帰路に着き,<天岩戸神社>を参拝し,<高千穂温泉>で温泉を楽しんだのである。 |