山曜日は山へ行こう!
お姫山お化粧山に乙女山絶景ピーク越えさあ五葉岳へ
期 日 平成18年11月5日 晴れ 標 高 五葉岳−1569.7m, お化粧山−1256m, お姫山−1550m,
乙女山−1517m登山口 お化粧山登山口 時 間 登山口−1時間10分−お化粧山−40分−加納山分岐−30分−お姫山− 20分−乙女山−25分−お姫山−20分−五葉岳山頂 下山 山頂−40分−伐採地−15分−大吹登山口−40分−お化粧山登山口 鹿児島からのアクセス 鹿児島市−九州自動車道松橋IC−日之影町県道6号−仲村橋−日之影林道 温 泉 日之影温泉駅(駅舎跡)
日本中高気圧,ピカピカの晴れマーク。 アクセス困難な九州山地にいざ!! 紅葉も楽しみである。
松橋インターを出て国道218号線を走り,高千穂町から,日之影町道の駅<日之影>で一息入れる。 道の駅手前から左手へ下り,日之影川沿いの県道6号線へ下り,左手上流へ向かって進む。 川の流れは澄み,白い岩と緑色の苔が,美しい渓谷を造り出している。 いくつかの集落を過ぎ,仲村橋で渓谷を渡り,日之影林道に入る。 この林道が悪路である。 時折,舗装された部分もあるが,硬い石の凸凹林道jをタイヤの傷みを気にしながら,1時間ほど(用心のため時速2〜5キロの地点も)で登山口に着く。 この広場がお化粧山コースで,登山口でもある。 大吹登山コースには鎖がついているが,施錠はされていない。 |
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林道を右に少し進むと,左側植林に登山道入口がある。 しばらくは林道の中を進むが,やがて,涸れ谷となると急坂の斜面の登りとなる 雨が少ないせいか全体が乾き,ちょっとした砂利石や渇きったカサカサの落ち葉の上に不用意に足を置いて力を入れると滑りそうだ。 しかし,自然林の樹林は,紅葉し,急坂にあえぎ小休止しながら後ろを振り返ると,良く晴れた青空に紅葉林が広がっている。 尾根ピークはもうすぐだ。 |
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尾根に出て進むと,お化粧山のピークである。 名の由来の説明版は,はずれてしまっていた。 <お化粧山>と,いうピーク名が口紅を思わせる赤い文字で書かれている。 |
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葉を落とした樹々の間から見える展望を楽しみながら,緩やかな登りを進むと,枝を広げた巨大ブナが迎えてくれる。 加納山への分岐点となっている。 右手には日隠山。 |
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<お姫山>の道標に従って,緩やかなアップダウンのコースを進む。 山は冬への移行期であり,縮れたり,涸れたりしている中で,緑葉につぼみをつけてアセビはここでも元気である。 遠くまで晴れた右手には大崩山,近くに加納山や左手に祖母山や傾山等の山並みが自然の雄大さ,重さを感じさせて広がっている。 |
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ほどなく,お姫山の山頂ピーク。 名前からして優しい山容とのイメージがあったが,岩山とは!! ロープを使って 「エイ!!ヤッ」 と,登る厳しさである。 後日,情報を読むと,ヒメマツが多いための名前だという。 「そうだったのかー」 岩場に立って絶景に満足し,すぐ次のピーク乙女山に向かう。 |
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乙女山・・・また,かわいい名前である。 お姫山の岩を降りて右の方にしばらくは下るコースで少し登り,岩峰を越えると目の前は,松やアセビ等におおわれた乙女山ピークである。 露岩が多く360度の展望は?と,いえば遠望はもちろん,眼下に広がる樹海は素晴らしい。 全体的に紅葉に染めた樹海もめずらしい眺望である。 西方向には,これからめざす五葉岳山頂の岩山も迫っている。 |
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登りコースをお姫山にもどると,はるか前方に赤い服の登山者が豆粒の大きさで五葉岳山頂に見える。 尾根を少し下って,あの,岩肌を登るのである。 「力が残っているかなー」 お互いに頑張って山頂!! 大小の露岩が広がり,二組の登山者が着いていた。 西方向に,祖母山,傾山,東側に,大崩山,加納山等の名峰の山並みが,秋空に様々なブルーを重ねて美しい。 |
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秋の夕暮れは早い。 名残惜しいが,お弁当後,下山を急ぐ。 山頂直下を<日之影林道>の道標に従って右の登山道を下る。 すぐにトリカブトの群生地!! 花や葉はカサカサになっていたが,まだ,見たいことのない花である 「一度見てみたいねー」 この辺りの下山道はがれきや倒木で荒れて,分かりにくく目印テープが少なく苦労した。 辛抱強くテープを探しながら,斜面を下ると見事な植林地である。 |
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さらに進むと,植林の伐採地が広がっている。 痛々しい光景である。 紅葉の自然林まで,急傾斜の伐採地を下って谷沿いに快適な下りである。 ほどなく,大吹鉱山跡の広場を通り, 大吹登山口となる林道に出る。 林道歩きは約2kmで紅葉を楽しみながらお化粧山登山口まで歩く。 |
今回のコース,お化粧山,お姫山,乙女山,そして,主峰の五葉岳は,それぞれの語彙,語感から何か歴史的なストーリーがあるのではないか?と,いう期待感があったが・・・・・・。
お化粧山には,決して華やかではない哀しい由来があると・・・後日知った。 その昔,大吹炭鉱に送られた女性達がそのピークで化粧したというのである。
それぞれのピークの面白さ,展望のよさ,それに,何より紅葉に彩られた登山道は素晴らしかった。
そして,この日,温泉を利用した日之影町の<三大橋祭り>が開かれ,巨大アーチ橋直下の深い深い渓谷の町には,夜店が開かれ優しそうな人たちが,楽しそうに行きかっていた。
それに,<日之影温泉駅>のお湯も優しかった。
素晴らしいという,五葉岳のアケボノツツジやトリカブト,それに,一杯につぼみを付けたアセビ等・・・・。
想いうかべると,次々にその色が紅葉の色に重なった。
素晴らしい秋登山の一日になった。