フーフー登山


万年山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

濃き色の夏野を過ぎて登り来る 万年山山頂にユウスゲの待つ



期 日 平成17年8月7日  晴れ
標 高 1140.2m
めあて 九州百名山を目指す。
登山口 万年山牧場
  時 間   登山口−50分−キャンプ場−20分−山頂
下山−50分−万年山牧場
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−鹿児島IC−熊本IC−国道375号−国道387号−小国町−
玖珠町−寺村−万年山牧場(約5時間)
温 泉 黒川温泉(奥の湯)


 真夏とはいえ,早朝の玖珠地方の山地は清々しい。 210号線沿いの中津江の道の駅辺りは18℃から19℃。 小中学生が,キャンプ活動中で清流の魚釣りを楽しんでいた。リーダーの方に聞くとハヤが釣れるとのことだった。とにかく冷たく,きれいな水の流れだった。
 殊の外,この夏は暑い。各地から訪れた避暑客はこの山間の風景に癒されるだろう。

 万年山登山口は210号線,寺村集落から入る鈴木林道を登りきった牧場にある。
 林の中,緑色をした空気の中を万年山に向かって伸びている林道である。途中水汲み場があり,登山口を聞くと笑顔で人の良さが分る男性が教えてくれた。

 トラクター等の置かれた牧場のゲート横の登山口から登り始める。登り口から野の花が咲いている。舗装されているが,白い花をつけた木やはぎ・オニユリなどが夏盛りの濃い緑の草の中に咲いている。
 万年山の登山道の始まるキャンプ場までは,牧草地を歩く。舗装された道は熱をため,強くなる陽射しとあいまって夏登山らしく汗が湧き出してきた。
 しかし,牧草地の中の超緩やかなアップダウンの一本道。青空に沸く白い雲,絵のような風景の中を歩く気分は爽快である。
 途中,小さな野の花は,それぞれの仲間で群れ咲いている。

 息を吐くことも無く1時間弱でキャンプ場に着く。 水場と登山者名記入簿の置かれた避難小屋,それにトイレがある。
 さらに,万年山山頂へ登山道が続くが,自然林の中,石段がきれいに組まれ,それは日本庭園の中の石畳のような風情さえする。両脇には,大小の笹(スズタケ)が高く低く延び,その風情を増しているのである。 緩やかではあるが,登り階段が続く。

 程なく,山頂。そこは,広い草原で黄色い花が点在している。ユウスゲの花だ。
 登山道で出会った花々に満足していたが山頂でもこんなに優しい花が迎えてくれた。思いがけない光景に無性にうれしくなった。 山頂標柱の隣に1本の木。その木陰でコーヒータイムである。
 広い山頂のユウスゲ1本1本にお礼の気持ちを込めながら,ぐるり360度歩きながら展望を楽しむ。秀峰湧蓋山をはじめ九州の雄々しい山並みが,連なっている。
 寝転ぶと,目の前は大空。立って眺める空と比べると雲も含めて重量感がある。
 一番間近な距離のせいだろうか。両手で支えたいような重量感なのであるl

 若者グループと夫婦1組の登山者が後から着いて先に下山して行った。

 今日は,黒川温泉泊である。ゆっくりコーヒータイムを取った。