山曜日は山へ行こう


多良岳
      

山曜日は山へ行こう!

                        

   


    生駒富士 夷守岳登山の 下山道で 語りし男性(ひと)の メール届き来る

   期 日    平成17年4月15日(金)
登山口 夷守岳登山口 生駒高原<花の茶屋>向かいの道へ曲がり(標柱がわかりにくい)国有林林道入り口のゲートを通っていくコースが良い。
時 間 登山口−2時間30分−山頂
下山 山頂−2時間−駐車場
温 泉 帰りがけに国分へ回り霧島町の「神の湯」に入る



生駒高原より 親切な標識 林道からの登山口 親切な標柱
山頂で 高千穂の峰 新燃岳,獅子岳 韓国岳

 先週の霧島連山山開きに都合で参加できなかったので,今回は霧島連山のうち,その端正な山容から<生駒富士>といわれる夷守岳を目指す事にした。いよいよ花の季節,今はその序章の期である。
 今日は,花の様子にも注意してみようと思う。
 えびの高原から,県道1号線を小林のほうへ進み,花の観光で知られる生駒高原に至る。
 その売店<花の茶屋>前から少し下ったところの右手に少し古くなった夷守岳登山入り口の標柱が立っている。うっかりすると見逃しそうな標柱である。ここから右折して林道を登っていくと案内板のある駐車場に着く。
 別コースであるが,「花の茶屋」の前のりんご園のところを右折すると,国有林林道のゲートがあり,ここを進むと林道途中に駐車スペースもゆったり備えた登山口がある。こちらの方がスムースに行ける。

 登山口駐車場付近はきれいに植林されており,足元にはサツマイナモリが白い花を咲かせていた。20分ほど登ると国有林の林道に出会う。標柱があり,右へ0.3km行くと登山口となっていた。
 登山入り口には,登山者記帳簿が備えてある。詳しい標識もあり,有難いことにこのコースは厳しいことも記され覚悟を奮起させてくれた。

 いよいよ登山道に入る。
 書いてあるとおりいきなり急登に入り,それはずっとずっとずっと続く。
 しかし,50mおき,100mおき,200mおきに距離,標高の表示,それに樹木名とその木の大きさ、使い道も記され,フーフーはく息を沈め達成感と次への元気を与えてくれる。
 ちょっとしたクイズも書かれており,厳しい中にほっとした息抜きも出来る。
また,小林市街地を見渡す直登の登山道なので,ちょっとした展望地点では,小林市街を見ることが出来,展望風景がどんどん小さく広くなっていき高度感も得られる。休息地点と時間は自由取り放題〜これでリタイヤはできない。一歩一歩進んだ。

 山頂までの高度差が40mあまりとなる地点ごろから,その急登が緩やかになった。ばて気味で,リタイヤ寸前だったが,平坦地歩きになり本当に助かった!!
 後は楽しいハイキング気分。

 山頂は,厳しい登山道に似合わず,やさしい風情のこじんまりした草地,そして癒しの大パノラマ。夷守岳に続く大幡山の向こうに高千穂の峰,中岳,新燃岳,韓国岳が,一枚のパノラマ写真のように広がって美しい。枯れ草の中に,ツルキジムシロの小さな黄色の花びらが広がっていた。今日はことのはか,お弁当とおやつがおいしい。

 夷守岳の山腹には,,ミヤマキリシマ,ツクシショウジョウバカマ,モミジイチゴ,アオモジ,シキミ,ヤブレガサ等々の多くの植物が見られ,楽しみを添えてくれた。
サツマイナモリ ヤブレガサ ツクシショウジョウバカマ ツルキジムシロ

 下山を終え記帳簿に記入していると,我々の下山途中,山頂近くで出会った男性の登山者が,下山されてきた。
 「早い!,早い!」
 その健脚ぶりに感動する。
 特に,山に自生する「キノコ」に詳しい方で,「山坂達者」といわれるように健脚で,指宿菜の花マラソンなどにも走られているそうだ。道理で早いはずだと納得した。
後日,絶滅危惧種キノコの「ウスキキヌガサタケ」の,世にも不思議な美しい色と形をした写真をメールでいただいた。
 「ありがとうございます!」

 帰りは,所用のため国分へ回ったので,霧島の「神の湯」温泉でゆっくりして帰った。