山曜日は山へ行こう


宝満山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

厳しさも内に喜び満ちてこそ百段ガンギ越えて宝満山頂

期 日 平成17年9月18日  晴れ
標 高 829m
めあて 九州百名山を目指す。
登山口 竈門神社
  時 間   駐車場−10分−登山口−30分−林道終点−3分−2合目−20分−4合目−
30分−百段雁木−15分−袖すり岩−5分−山頂
下山 山頂−1時間40分−駐車場
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−筑紫IC−竈門神社(約4時間30分)
温 泉


 この夏は,台風等により雨量が多く,各地で大きな被害が出た。九州山地は,林道,登山道も被害が出ているようである。
 被害にあわれた地区の皆様方には,衷心よりお見舞い申し上げます。

 ところで私たちの登山の方もそのような訳で,計画を若干変更しながら登ることにした。
 今回は,比較的アクセスの容易な福岡県の宝満山を目指すことにした。
 友人のご主人が好きな山で日常的に登っているということも聞いている。
 
 遠距離走行なので出発は早朝とし,8:00には登山拠点となる竈門神社に着いた。
 駐車場から登山口までの途中,竈門神社に参拝する。

 宝満山登山口から,本格的な登山道に入るまで2回林道と出会う。
 この間,右側に満々と水をたたえた池の水を見て,沢の音を聞きながら進む。
 3回目に林道と出会う地点が,林道の終点であり,本格的な登山道入り口である。
 この地点まで車で来ることが出来るが,駐車スペースが狭く4〜5台で満杯のようである。

 いよいよ登山道に入るとほとんど石段がある。それも大きな,高さのある石段である。
 2合目(1の鳥居)を過ぎ,急登石段をフーフー登りつつ,その昔山伏たちは駆け上ったのだろうなあーと,興味深い。
 美しい杉木立,巨木,深い森もあり,英彦山の深山を思い出させてくれる。殺生禁断の碑や井戸の跡、中宮跡等史跡が続く。

 5合目を過ぎると左側が開け,市街地が望まれる地点もあり,ほっとする。7合目を過ぎると<百段がんぎ>と呼ばれる100を数える急な石段が現れる。 初めは,
 「百段を数えるほど階段の数が多いということだろうなあ。」
と,思っていたが,実際数えながら登ってみると,ほんとに100段あったのだ!
 足をしっかり上げ,フーフー息を吐きながら汗をふきながらゆっくりとしっかりと登ってゆくと西院谷の広場に着く。
 広場の奥のうっそうとした草地に石の屋敷跡(見張り用みたいな跡)がある。興味深い石造りである。
 ベンチに疲れきった登山者が腰をかけている。スペースがないので,屋敷跡をゆっくり見学したり,反対側の<あかの井>の水で手を冷やしたりして,元気を呼び戻し進むことにする。

 今日は,登山者が多い。一人も多い,グループ,二人連れ,子供を伴った家族づれ,とにかく登りも下りも出会う人が多い。こんな厳しい石段の多い山になぜ,こんなに人が多いのだろう。
 日常的に登っている人なのか,手ぶらであるいは,ペットボトル1本でいる人も多い。あまりの厳しさにちょっと年の上らしい?女性に
「厳しいですねー」
と,声をかけると
「厳しいですよ!!私は,あちこち・・・北海道の山にも行ったけど,ここが一番厳しいよ!!」
と,笑っている。」

 そういえば,<マイカーで行く九州百山峰>の本にも<宝満山を登れば他の九州の山は登れる>と書いてあった。
「そうなのかー。」
だとすると,意欲が湧く。
 「よし!」
と,広場を出発したとたんに石から石へ飛び移った時,踏み外してひっくり返った!!
 散在している岩に当たらなくてよかった!!
 徐々に石は岩となり大岩,巨岩がそびえ立ち,ますます厳しい修行道場の様相となる。
 8合目を過ぎ袖すり岩を横向きにスマートにすり抜けて最後の超・急な石段を登りきると山頂である。

 竈門神社上宮,方位版,山頂標示板,そして,大パノラマ展望、ランチタイム,寝転びタイムに最適な広く大きな岩。
 山頂は,たくさんの登山者でにぎわっていた。
 晴れてはいないが,薄雲が多く,絶景には後一歩で残念ではあったが,かすかに山並み町並みが壮大に拡がる。
 ゆっくりコーヒータイムを取り今日は,もう一つ立花山登山を目指すことにする。

 下山時は,登り以上に石段の高さを感じ,足が疲れているのか下りがいつになく臆病で慎重になった。
 宝満山の竈門神社コースは平坦地歩きがほとんどない。足も体力も気力も緊張が続いた。多くの登山者や地元の方々に親しまれている宝満山登山コースは多いという。

 帰宅してこれまでに無く足の筋肉痛,一人は腿の筋肉痛,一人はふくらはぎの筋肉痛4日も続いた。しかし,達成感と満足感は日々高まってきた。見上げる程の巨岩や点在する歴史跡,山頂まで続く石段はどうやってできたのか・・・・・。                                   次なる山はどこにするか。楽しく思案している。