山曜日は山へ行こう!
天草の 絶景パノラマを 庭として 次郎太郎兄弟の 山は並びて
期 日 | 平成17年2月27日 晴れ |
登山口 | 松島町(今泉) |
時 間(太郎丸嶽・次郎丸嶽) | 登山口−45分−遠見平−5分−太郎丸分かれ−15分−次郎丸落とし |
−20分−次郎丸嶽山頂 | |
下山・山頂ー20分ー太郎丸分かれー30分ー太郎丸嶽山頂 | |
下山・山頂−50分−駐車場 | |
時 間(倉岳) | 次郎丸嶽登山口駐車場−50分(棚底経由)−倉岳駐車場−20分−倉岳山頂 |
下山・山頂−10分−倉岳駐車場・・・頂上まで車で行ける。 | |
温 泉 | 不知火道の駅ロマン湯(不知火町) |
次郎丸嶽・太郎丸嶽
天候不順の中,週間天気予報図で見つけた貴重な晴れマークの山曜日である。今日は時間はまだたっぷりある。九州百名山(山と渓谷社)で天草諸島の最高峰となっている倉岳をめざすことにした。
早朝の高速道は気温マイナス4度,登山口に着いて8時30分でもマイナス1度で,周りの田に張った水は氷ったまま。空は晴れて清々しい空気が張りつめている。
登山口からしばらくは集落の生活道路を進む。その辻々には登山道案内が立てられ迷うことはない。会う人も笑顔を交わしてくださり,登山者に好意的で嬉しかった。
樹林の登山道にはいると天草の海や島,
棚田の遠望が美しい<遠見平>
ジグザグの急登の<いなづま返し> 太郎丸嶽分岐の<太郎丸分かれ> 次郎丸嶽山頂に突き出た大岩が今にも落ちそうに見える地点<次郎丸落とし> 等
登山道の途中に次々標示され,面白い。
はじめは,植林,照葉樹の自然林の中を行くが,踏みしめられた落ち葉が,運ぶ足に程良いクッションとなり,まるで癒しの登山道,森林浴ウオークの感じのする横歩き(平坦地歩き)や緩い登りが多い。
徐々に登山道は,ざらざらした風化した砂岩が出てきて,急登の岩場が多い。急な登りであるが,登山者の踏み跡が砂岩を削って足場をつくって階段状になっており,あまりの高さに足が上がらない苦労もあるが,草や,木の枝をつかむと助かる。ロープを張ってあるところもある。
山頂近くには,岩というより台地のような露出した大岩があり,ロープが下がっている。ここにははっきりとした足場はなくロープに身を預けて登る。登りきり,振り返ると天草の海と島々の美しい大展望。
更に進むと山頂である。スリル感ある飛び岩に良し!,コーヒータイムの席に良し!,展望台に良し!,仰向けに寝そべるのに良し!の大小,多数の岩がある。山頂で,追いつかれ追い抜かれた一組の御夫婦に出会う。屋久島の宮之浦岳など多くの山に登っているということである。山の花情報を聞く。
「花の季節が待ち遠しいなあ」
360度大スクリーンの山頂展望を楽しみ,コーヒータイムだけとり,下山とする。分岐点<太郎丸分かれ>から太郎丸嶽に向かう。途中の巨岩の重なる難所は,行きは巨岩の下をぐるりと回り込み,帰りは乗り越えた。
次郎丸嶽,太郎丸嶽どちらも山頂は,展望360度の絵のような天草の青い海に置かれた島々の美しさ。 それを,まるで自分で描いたような独り占めの満足感に浸ることができた。癒し・厳しさ・スリル等,低い山ながらも,まことに変化のある楽しい登山となった。
倉 岳
倉岳の 山頂車道あれど 苔覆う 参道登山道は いにしえ誘う
最高峰といっても山頂付近は<倉岳神社>があり,<海と緑の健康公園>とされ,車道が通り,倉岳標高682bのうち標高590bの地点に大駐車場があり,ここが登山口である。このような山頂まで車道を通すことの御苦労はたいへんだったろうなあーと思うほど,海を臨むせいか,高度感のあるドライブとなった。桜の木も多数植えられ,倉岳に寄せる人々の気持ちが伝わってくる。
登山口から,登りは九州自然歩道を,下山は,倉岳神社の参道となる登山道を大鳥居まで歩いた。照葉樹林の中,苔むした石段の参道を心地よく歩いた。
倉岳山頂も360度の大パノラマがひろがる。 その昔,湧き水が出るというお告げで修検者が掘ったという井戸の跡(蓋がしてあった),いくつかの倉岳神社の石祠,四方にはベンチも置かれて,昔からの地域の人々の往来がしのばれる。
今日は,このベンチが展望レストラン。天草諸島の美しさを楽しみながら遅いランチタイムである。
天草には海の幸が一杯。塩の匂いのかぐわしい中,不知火の道の駅<ロマンの湯>温泉でゆっくりする。