山曜日は山へ行こう

多良岳

山曜日は山へ行こう!

                              

  
第14回 開聞岳登山 H.19.1.3

美しきわが薩摩富士家族して2007年の初登山とな

期 日 平成19年1月3日(水)
標 高 924m
登山口 開聞ふれあい公園
時 間 登山口−50分−5合目−110分−山頂
下山 山頂−120分−登山口
温 泉 ヘルシーセンター・露天風呂

 帰省している次男と開聞岳登山である。 日数が限られており,天候にやや不安があったが,雨具を準備して出発である。
 小雨は避けられない。 雨具をつけてふれあい公園の広場の奥の方,登山道入口から出発する。
 緑の樹林の中を心地よく進み,ほどなく侵食されたザレ場の登山道となるが,今日は程よく湿っていてすべる心配はない。
 4合目辺りから,木の階段も出てくる。
 1時間近くで,何とか雨の降り出すこともなく,5合目で小休止する。 今日は,霧で展望が効かない。
 6合目前後から岩場が出てくる。 7合目,8合目,9合目・・・・進むにつれて,樹木は低くなり,東シナ海が開け,木の階段も多くなり,足元は岩場となり,岩をまたいだり,乗り越えたり注意深く進まなければならない。
 やがて,薩摩半島が,大きく弧を描く素晴らしい展望のビューポイントである。 幸い少し明るくなりほっとする。 山頂へ近づくと益々急勾配になる。
 急登のはしごや岩場を過ぎ山頂直下の小さな祠・・・・御嶽神社に参拝し山頂となる。
 今日は,小雨ぱらつく程度で風もなく,
 「良し!!」
と,しよう。
 お弁当はどうかな?と,心配したが,空の雲は薄く,まずまずの展望で,山頂でランチタイムとする。
 初めての開聞岳登山の次男もどうやら満足の様子。 代わる代わる山頂の一番高い露石の上に立って,ポーズを取り,風がないので,記念撮影も楽しく出来たのである。
 思いの外,体も冷えず,ゆっくり過ごして下山する。
 岩場の下は,慎重に。
 3合目付近の火山礫のザラザラ道は,皆さん歩きにくいのか,この登山道に沿って一段,上の踏み跡登山道を進む人が多い。
 下りは特にすべりやすいので,この踏み跡登山道の方を進むと良い。
 美しい山容。 わが薩摩富士,新年の登り初めで,2007年の開聞岳は日本百名山にも選ばれており,今日も,幼児,子どもまで入れて15名ほどの登山者と出逢った。
 約2時間で,下山する。


 今年も登山する力を我々に!!
 山々よ!!
 登山する我々をどうぞよろしく!!

第13回 開聞岳登山 H.18.10.12


薩摩富士秋田の二人登り着き語るよ花と山のはなしを


期 日 平成18年10月12日(木)
標 高 924m
登山口 開聞岳ふれあい公園
時 間 登山口 − 45分 − 5合目 − 1時間45分 − 山頂
下山  山頂 − 2時間 − 駐車場

 朝夕は涼しくなったが,日中はまだ暑い。 今回の開聞岳も山頂についてもまだまだ暑かった。
 登山途中,秋田からの御夫婦に逢ったが,
 「この暑さには閉口です!」
 「ほんとに!」
 登山口には,秋田ナンバー,熊本ナンバーの車がある。
 登山口でタクシーを降りた4人が
 「屋久島登山から昨日帰ったんです」
と,話している。
 相変わらす開聞岳は人気があるなあと,嬉しい。
 4合目前で,汗をふきふき休んでいる御夫婦に追いつく。
 「暑くて,暑くて・・・・」
 「体力が心配です」
という事である。
 めったに人に追いつく事はない私共である。 北国の人には,この暑さがよほど応えるのだろう。
 疲れきった様子である。
 「徐々に風景も開けてきます。 ゆっくりゆっくりだったら大丈夫ですよ」
 と,先に進んだ。
 5合目までは樹林の中,特に厳しいところもなく緩やかなのぼりで快適であるが,今日は上天気が続き,砂利道が乾いて滑りやすい。
 6合目を過ぎると,岩が出てきて,緊張する岩場渡りや急な木製階段等が出てくる。
 つわぶきの花も開花が始まっており,ホトトギスやダイモンジソウ等,息吐きながら登る登山道を彩って楽しい。

 途中下山してきた男性から,
 「先に下山したあの男性は,3年半に,350回前後開聞登山をしているそうです」
 「10月になって,今回は4回目だそうです」
 「それぞれの山の主がいるものですね−。」
 と,聞く。
 「えっ!」
 びっくりしてしまった。
 山頂は,今日も絶景である。 登山者が入れ替わり山頂を楽しんでいる。
 我々もお弁当タイムを取る。
 秋田の二人も登りついた。 お互いに記念シャッターを押し,山のはなしをする。
 折りしも,北アルプスの白馬岳遭難のニュースがある。
 そのことを聞くと,
 「雪山登山は,非常にむずかしい。 私たちはしてない。」
 と言う。 そして,
 「北の山もいいですよ。花が非常にきれいなのです。 是非,きてください。」
 と,誘われたのである。
 車での登山の旅で,宮之浦岳も終わり,次は霧島の山に向かうのだと言う。
 パワーがあるなあ〜
 我々にとっては夢の夢である。
第12回 開聞岳登山 H.18.3.19


桜咲く山を車窓に急ぐ朝開聞岳の登山大会

期 日 平成18年3月19日 (日)    晴れ
標 高 924m
めあて 第20回 トロコニーデ開聞岳登山大会に参加する
登山口 開聞岳ふれあい公園
時 間 登り  ふれあい公園−3時間−山頂
下山 山頂−3時間−ふれあい公園
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−国道226号−池田湖−開聞ふれあい公園


第20回大会 開会式 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 賑わう山頂
 今日は晴れ,絶好の山曜日となった。
 我々は,いとこに当たる友人と三人でトロコニーデ開聞岳登山大会に参加した。
 登山口に向かう車から今,満開の時を迎えている山桜があちこちの山を明るく染めているのが見える。
 草や木が緑の芽を出し始めている山に,淡い淡い優しい桜色が目立って美しい。

 「今日は桜も見ることが出来るね」
 大勢の人の喜ぶ顔も見えるようである。

 昨年は寒波のため,山頂付近の登山道が凍っているという事で中止になった(私共は個人的に登った)が,今回は気温も低くなく,大会参加者ばかりでなくグループとかツアーとかも多いと思われる。
                                                                          会場に着くと開会行事が始まっていた。  指宿市長の
 「私も今年は参加します」
 と,いう挨拶があり,準備運動や注意指導を受けて登山開始である。

 2合目の登山道に入る公園の道の両側の桜もきれいに咲き,見送ってくれる。 それと,子供達の威勢の良い
 「ドンドンドン!ドーン」
と,いう太鼓も見送ってくれた。
 はじめは列を作って登るが,2合目半に着くころには,体温が上がり,ポカポカして着込んでいた服を脱ぐ人が増える。
 汗を拭いたり,水の補給などで徐々に列は崩れ,混んだり,すいたりして登山者の列は不規則になっていく。

 幼児,小学生,若い人・・・・やはりシニアが多いかな?  中には,赤ちゃんをおんぶして参加の若いお父さんもいる。
 途中,登山道に桜の花びらが散っている。 見上げると,ずっと上の方,青い空に花を付けた木の枝が見えた。
 侵食されたザレ場を登りきると5合目である。

 5年ぶりといういとこの女性も山好きというだけに健脚である。
 たいした疲れもなく5合目に着き,小休止とする。 登山道は,山を回りこんでいるので,東シナ海の大海原の展望が素晴らしい。
 登山者の列は途切れ途切れに続き,6合目前後から現れる岩場の登山道を注意深く順番よく進んでいく。

 途中途中に大会の世話をされる職員の方が案内や注意をしてくださり,岩場もはしごも混乱なく,登っていく。
 看護マークのかばんを持った女性職員の方が,7・8合目に咲く<ショウジョウバカマ>を説明してくださった。
 タンポポに似た形状の白い清楚な花である。

 登山道が右へ右へ回っていくにつれ風が当たりだして体温が下がってくる。 途中で脱いだ衣服を又,着込む。
 「この分だと,山頂は風が強いだろうなあー」

 8合目,9合目になると,追い越していった登山者がもう下山してくるのに出逢う。
 道を譲り合いながら,最後の岩場を登ると山頂である。

 山頂は,いつも登山者で賑わっているが,今日はまた格別である。  露岩の上,岩影,くぼみにそれぞれが席を取りランチタイムをとっている。  山頂標柱付近は交替して登頂記念撮影が続いている。 
 山頂は,案外風はなく,青い空がかすかに霞み,遠くの島影は見えないが,東シナ海を含む素晴らしい展望が広がっている。 

 我々も賑わいの中楽しくお弁当を取って下山する。
 岩場下山道は,特に足場注意が必要である。 山頂直下の岩場を下りたところでツアー客の列と出会った。
 大阪からの60余名の登山者ということで,今朝,船で宮崎に着き,今日のうちに帰るのだという。 女性それもシニアの方が多いが
 「バイタリティーがあるなあー」
と,我々もパワーをもらいたい。
 行き会いに相当の時間をとったが,安全のためである。 薩摩富士としての開聞岳の知名度にうれしい限りである。

 参加者としては,遅い下山であったが,下山登録して証明書をもらって抽選所に向かう。 三人で
     「におぶくろ」
     「丸ボーロ」
     「ソーメン流しのソーメン定食券」
を,いただいて帰路に着く。

 「指宿の皆様, ありがとうございました。!!」


第11回 開聞岳登山 H.18.1.15

登山ツアーバス並び居て薩摩富士カラフル歓声山頂賑わう


期 日 平成18年1月15日(日) 晴れのち曇り     11回目
登山口 開聞山麓ふれあい公園
時 間 登山 登山口ー3時間ー山頂
下山 山頂ー2時間30分ー登山口
温 泉  「ヘルシーランド」(指宿市)

ふれあい公園駐車場 登山口 山頂 山頂の賑わい 池田湖

 今回は,第11回目の開聞岳登山である。
 寒波が去り高気圧が見られる日曜日でもあるし
 「登山客が多いだろうなあ」
と,考えて出かけた。
 冬場の寒い時ほど南国鹿児島の名峰は人気の山となっているはずである。

 その予想通り,駐車場には2台のバス,県外ナンバーの車もあった。
 我々も久しぶりの本格的登山である。登山者からパワーをもらいたい。
 このところの寒波で霜や雪が多かったのだが,この気温の緩みでとけたのか,登山道は全体的に湿ってザレ場は歩きやすい。

 しかし,6合目近くから続く岩場は岩や石が湿り,苔がぬれていたりして滑りやすい感じで,岩場渡りは足の置き場に注意した。
 やはり登山者は多く大小グループ,バスツアー等,登山道でも山頂でも下山道でも多かった。

 「長崎から・・・」
 「北九州から・・・・」
 が,印象的だった。
この方々にとっても天候はイマイチ。 うす雲が広がって青空や陽射しはない。 しかし,途中のビューポイントや山頂では海岸線に分けられた海と陸の独特のパノラマを楽しんでいる様子である。
 我々もにぎやかな中でお弁当タイムをとり,下山。

 下山では,滑りやすい岩場に注意を集中・・・・。
 そのせいか足に疲れを感じた。
 温泉は,山川町ヘルシーランド。


第6回開聞岳登山 H.16.3.14


登山大会 遠路より参加の 若者も 交えて狭し 開聞岳山頂

   期 日     平成16年3月14日 晴れ   
登山口  開聞山麓ふれあい公園 
  時 間    登山口−3時間−山頂
 下山 −2時間−登山口
温 泉  山川町 ヘルシーランド



 開聞岳は,薩摩半島の南端,地図にきれいに引かれている等高線からもわかるように,独立峰の美しい山容の山である。すそ野は太平洋まで伸び,<薩摩富士>の異名を持つ。私共の誇る日本百名山に名を連ねる名峰である。

 歌人 俵 万智 は

     七合目 あたりに力 こぶ見せて 開聞岳は 海の愛人
と,歌っている。

 開聞岳は今回で6回目であるが,いつ登っても県内の人ばかりでなく,他県からも訪れる人の多い人気の山である。今回は毎年,開聞町が開くトロコニーデ開聞岳登山大会への参加である。特にこの日は,九州内は,もちろん関東地方からも参加しており,賑わっていた。

 開聞ふれあい公園から目の前の開聞山頂を見ながら進むと,登山口となる2合目。ここから登山道が始まる。木もれ陽届く自然林を気持ちよく登ると,深く浸食されざらざら石の滑りやすい登山道となる。むき出した木の根が多くあるのでしっかり捕まえ捕まえ登る。捕まえやすいところの木の根や枝は,人の手のあとでつるつるに黒光りになって多くの登山者の力となったことが分かる。2,5合目は別コースとの合流地点ともなっており,ベンチが置かれている。
 開聞岳は,登山口から山頂まで山全体を1回半巻きながら登っていくので,展望場所で目に入る風景は違っていて楽しみである。また,各合目ごとには,標示柱があり励まされる。
 5合目は,ベンチもあり展望もよく一休み。開聞岳は,1周するように登るので,急登でなく穏やかな登りが続く。後半はゴロゴロ岩が多く,足もとの石や岩をしっかり確かめて登らなければならない。 7合目8合目は大きな岩面を渡る地点もあり,全体にわたって木の階段も整備され,はしごとロープも取り付けられ,変化に富み,程良い緊張感もあり楽しい。

 最後の急登を頑張ると360度のパノラマの山頂である。薩摩半島から東シナ海,太平洋,鹿児島湾,大隅半島まで望める。陸と海の境が一目で覗けるのもここからの眺望の特徴である。

 山頂では,多くの登山グループが,岩や窪地に陣取り,大小の席をつくり弁当である。さながら大展望レストランの情景である。体力差が頂上到着の時間差ともなり,このレストランは今日は出入りが多いようである。
 
 下山後は,開聞町の特産品のお土産一杯。多くの人が抽選でメロンやいちご,野菜等を頂いていた。
 帰りに山川町ヘルシーランドの温泉でリラックスする。
 
 私たちは,開聞岳は夏場は暑いので,11月頃から春にかけて登山している。始めの頃冬場は寒いのかなと気にしていたが,登るという行動はたちまち身体を温め,手袋から脱ぎ始め,防寒着,セーター,ベストを脱ぎ,後半はブラウスになってしまう。暑さ寒さは,天候や環境ばかりでなく自分の体内に湧く熱も原因となることを痛感する。
 

手袋を 脱ぐ2合目セーター 脱ぐ5合目 そして開聞山頂 青空を着る


平成17年2月20日(9回目)

 久しぶり青空の見える朝。明日は二人とも休日で,山曜日だ!!と,遅い時刻であったが,軽装で開聞岳に向かった。
 ところが,青空はほんの一時で,雲の多い一日となった。
 「甘かった」
 「我々はやっぱり初心者だ」
 と,反省したのである。
 五合目を過ぎた頃から気温が下がり,山頂に向かって登山道が西に巻きはじめた頃から,冷たい風があたり小雪まで混ざって,どんどん気温が下がる感じで,
 「寒い!」。
 防寒着は持ってこなかった。脱いだセーターやジャンバーをまた着けて,登った。
 しかし,美しいものに出会った!!



 <樹氷>と<つらら>

     樹氷なりと 先に登りて 夫の呼ぶ 息紅くして 小雪吹く開聞

 吹き付ける雪が木の枝を雪の枝にし,透明な30cmほどのつららもあった。思いがけない出会いに鼻を紅くして見入りシャッターを押す。
 「感激,感激」
 山頂からはもちろん視界はない。雲と小雪混ざりの風だけである。初めての開聞岳という県外の二組の御夫婦があったが,
 「ごめんなさーい。本来なら素晴らしい眺めなんです。」
と,謝りたい気持ちで一杯である。しかし,今日は,多くの団体登山者とも出会ったが,みんなが<これも素晴らしい自然!!>と満足の表情だった。

平成17年3月13日(10回目)

 今回は,トロコニーデ登山大会参加である。・・・であるはずが,会場に着くと天候が悪く<中止>の表示が出ていた。
 山頂付近が凍結しているそうである。
我々は,自主登山することにした。
やはり,八合目付近から,登山道は凍結していた。軽アイゼンを持ってきていたので,装着し注意集中して登る。
 山頂は,視界なし!

 岩かげに 席を取り 低温と冷たい風の中で冬の野外レストランを体験・・・
 ポットの熱いコーヒーがおいしいこと!
 県外からの登山者もあったが,開聞岳の地元からメロン,いちご,サツマイモと盛りだくさんのうまいものが当たる抽選会があるイベントが中止になった上,本来なら絶景パノラマも見えず本当に残念。

 「ごめんなさい」,来年に望みをかけよう。