山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


鹿嵐(かならせ)の山にシャクナゲ植えてあり  陽光(ひかり)よ水よ馨り咲かせよ


期 日  平成8年 8月9日(日)  晴れ
標 高  758.1m
登山口  鹿嵐山 第一登山口
  時 間    登山口−1時間30分−雌岳ー10分ー中央登山口合流点−20分−山頂
 下山 山頂−60分−地蔵峠ー5分−地蔵堂ー5分−地蔵峠−20分−第二 登山口−30分−第一登山口
鹿児島からのアクセス  鹿児島mIC −玖珠IC−国道387−院内−小野川内へ向かう 
温 泉  宿泊 安心院(あじむ)家族旅行村
 久しぶりに数日の山曜日となりそうである。 今回は,1泊して3つの山をめざす事とした。
 
 まず,大分県北部の鹿嵐山に向かう。
 トイレと広い駐車スペ−スのある登山口は,集落内にあり,車にも労力がなくホッとする。
 いったん県道に上がり<登山者記録簿>に記入し,左下の橋を渡るとすぐ登山道となる。 夏カヤを登山道に沿って払ってあり有り難い。 またすぐから樹木名を記してあり,リョウブ・ミヤマシキミ・コナラ・コウチワカエデ・ネジキ・ウラジロカシ・ヤブツバキ・イヌツゲ・ハイノキ・・・・・・・・・・・・,全登山道に紹介され<鹿嵐山シャクナゲ探勝登山>の道標など見ても,地元の方々に愛されていることが分かる。
 これまでの雨のせいか,道は大分湿っていて夏の熱気と合わせ
 「風が欲しい!」
気分である。 自然林とヒノキの植林登山道は,少しずつ傾斜を増していく。
 我慢しながら進むと,両側に記名した小さなシャクナゲの木が出てくる。 この山を,シャクナゲでいっぱいにしようという地元の取り組みだろう。 降り注ぐ陽射しよ! 降り注ぐ雨よ!! 注がれる人々の愛よ!! この若木はどんどんと育って山肌を薫り高く覆うことだろう。
 時折の風に元気をもらい,小休止を繰り返しながら尾根ピークの<雌岳>となる。
 雌岳山頂の樹林は北方が一部開けて海が美しい。
 このころから,上空の雲が動き,何やら雷らしい音が聞こえてきて,雌岳を下り,鞍部の<中央登山口分岐>までくると,雷はますます近くなったようである。 貴重な時間であったが,15分ほどしゃがんで,動いていく雲をやり過ごす事にした。
 雲は雷を連れて行った!
 シャクナゲが多く,花期の華やかさを想像しながら一登りすると,鹿嵐山山頂である。 風も渡ってきて快適であるが,山頂小広場は座り込むには??,傾斜はないし,土だし, ありさんは往来しているし・・・,全面強い日差し・・・,シートが少々狭いがとにかく席を作ってお弁当とする。
 由布岳や鶴見岳が美しい。 
 山頂下山はすぐから急傾斜下りである。 ロープと立ち木につかまり足元を確認しながら,平坦地点まで下りる。
 かなり急であるので,充分な集中力が必要である。
 樹林を少し歩くと視界が開け,ヤセ尾根歩きとなるが,足元は両側崖の,ゴツゴツ不ぞろい岩道,両側の目の先には奇岩怪岩,こわごわ楽しみながら緩やかなアップダウンで,<地蔵堂と第二登山口分岐>となる<地蔵峠>の小広場に出る。  
 地蔵堂まで少しと案内されていたので,左に入り5分ほどでお地蔵様まで行き,戻ってくる。 
 右の第二登山口への下山道は緩やかな杉植林,自然林である。 20分程で,<登山者記録簿>を備えた第二登山口となる県道に出る。 ここから途中にある<中央登山口>を過ぎて<第一登山口>まで30分ほど。 下山の記録をしておしまい! がんばりました。
 山頂下山後のヤセ尾根で<はぎ>や<なでしこ>が可憐に咲いているのを見た。 ゴツゴツ岩道の草の中である。 空からの直接の陽射しと雨を受ける環境・・・・・,可憐なのか? 強豪なのか? それとも秋の近いことを伝えようとする必死の姿なのか・・・感動してしまった。