山曜日は山へ行こう!
16回め 韓国岳登山
雲動き青き空なり韓国に真白き樹氷は一面に咲き
期 日 | 平成19年2月4日(日) 曇りのち晴れ |
標 高 | 1,700m |
登山口 | えびの高原 |
時 間 | 登山口−40分−5合目−40分−山頂 下山ー70分 |
温 泉 | カジロが湯 |
積雪のニュース!!
今年は暖冬で,この機会が最後か・・・・と,報じられてもいた。
チェーンを積んで胸躍らせて韓国岳に向かったのである。
すでにチェーン規制は解かれていた。 県道1号線大浪池登山口を過ぎた辺りから,
「さすがえびの高原!・・・」
冬景色が広がっていたのである。
登山口付近には,県外ナンバーも含めてすでに多くの車が,駐車している。
厚くはないが,ずっと連山は雲におおわれている。 軽アイゼンをつけて青空と雪を期待して出発する。 登山口辺りの登山道は雪が解けているが,除々に冬木立と雪の登山道となる。 ミヤマキリシマの枝は,樹氷に覆われている。 足元に注意しながら・・・・・。 清々しい冬山の感触を楽しみながら・・・・・。 「晴れてくれないかなー」 カメラを覗いても,せっかくの樹氷をまとった樹々は元気がないようだ。 |
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ところが,願っている間に雲は動いていた。 除々に青空が出て広がり,6合目辺りから真っ青な空。 樹氷は益々白く輝き空は益々青く澄み渡る。 なんと <しか> までが姿を見せてくれた。 嬉しい。嬉しい。嬉しい。 カメラのレンズにもしっかり納め,自分の目にも胸にもしっかり収め,途中で会った登山者ともども喜び合いながらゆっくり山頂へ。 「先週も来ましたが,きれいでしたよ」 「この樹氷も10時過ぎまでですよー」と,言う。 |
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山頂に着くころは,10時過ぎになった。 陽射しに照らされて山頂岩場の雪は,薄くなりだしていた。 今日も登山者は多い。 連山縦走や大浪池コースへと向かう登山者もあった。 我々は,ゆっくりとコーヒーとお弁当jを取って韓国火口壁の雪の様子や,霧島連山の大パノラマを楽しむ。 |
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下山は,雪が解けて足元はぬかるみの多い登山となっている。 これから上る登山者にも多数出会う。 登る時から,ぬかるみでは,気の毒だなあ。 今日は,最高の雪景色を観て大仕事を済ませたような満足感である。 |
第15回 韓国岳登山
花あざみ風ススキあの赤い実も衣替えして韓国登山道
期 日 平成18年9月19日(月) 曇り 標 高 1,700m めあて 韓国岳の標識確認 登山口 えびの高原 時 間 登山口 −50分− 5合目 −30分− 山頂 下山 山頂−50分−登山口 温 泉 「カジロの湯」丸野温泉
台風が去り急に涼しくなた。
”暑さ寒さも彼岸まで”という。
そのとおりになりそうな朝夕である。
今回,15回目の韓国登山である。 登山口に向かう道すがら,彼岸花が咲きそろって秋到来である。 しかし,登山口辺りのススキが今日は,いつもの濃い海老色をしてない。 少しさびしい。 |
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1合目から4合目は,樹林の中,石段あり,丸太階段あり。 登山口駐車場も県外ナンバーも含めて車が多く(今日は,時間的に遅くなった),下山してくる登山者も多い。 |
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急坂が続くが,紫色のあざみが咲き,この微風のさわやかさと共に季節の動きが見えて楽しい。 4合目辺りから視界が開け,振り返るとえびの高原,甑岳,不動池など展望も素晴らしい。 広い5合目広場で小休憩する。 |
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6合目を過ぎる辺りからそれまで急坂だった登山道は緩やかになり,ほっとする。 下には,三つの池を抱く白鳥山,甑岳を含む展望,先の方には韓国岳山頂を見ながら快適に歩く。 この辺りのススキは,気温が低いためか色が濃く,やや海老色に染まっている。。 |
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ミヤマキリシマやスズタケの登山道を過ぎると,山頂岩場になる。 危険防止の柵のある山頂火口跡を覗くと,前回見た火口跡湖水は,かすかな水溜りを残して消えている。 今日は,あいにく雲は晴れなかった。 そして,山頂の気温は,やはり秋!肌寒い! 高千穂の峰は,霞の中。 しかし,雲でも霧でも霧島は大きく,広く深い。 大浪の池を前に,ゆっくりとランチタイムを過ごし下山とする。 |
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今日は,雨にならず, これで満足!! なんといっても暑さが和らぎ体力も半分しか消耗しない。 快適な登山となった。 これからは,秋登山の始まり,楽しみが増す。 帰りは,<カジロの湯>でゆっくりとする。 小さい温泉施設であるが,きれいで少しにごりがあるいい湯である。 このような温泉が最近増えてほんとに嬉しい限りである。 |
第14回 韓国岳登山
韓国の山頂火口に湖水見ゆ硬き山容も麗し優し
韓国の山頂パノラマ大浪の池蒼き湖水を手にすくいたき
期 日 | 平成18年8月9日(水) 晴れ |
標 高 | 1,700m |
めあて | 夏の韓国岳を楽しむ事 |
登山口 | えびの高原 |
時 間 | 登山口ー10分ー1合目ー10分ー2合目ー10分ー3合目ー5分ー4合目ー10分ー5合目ー 20分ー6合目ー10分ー8合目ー10分ー山頂 |
登山口ー10分ー1合目ー10分ー2合目ー10分ー3合目ー5分ー4合目ー10分ー5合目ー 20分ー6合目ー10分ー8合目ー10分ー山頂 |
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温 泉 | 「サンピア姶良」・姶良町 |
毎年のように
「今年の夏はことさら暑い」
と,言いつつひたすら耐えているが,この暑さは年のせいかもしれない。 また,社会とのしらがみからすっかり抜けて緊張もなく甘えから来るものかもしれない。
登山も暑さ対策としておのずと県内では,霧島へ出かけたくなり,今回は韓国岳,そして久しぶりに白鳥山登山とした。 登山口のえびの高原は,気温21度と涼しい! 割と早いせいか,駐車場は多摩ナンバーを含めて3台とまだ少ない。 夏休みだし,子ども達を含めて今日も登山者は多いと思う。
足の準備運動をして,登山道入り口で,足首を伸ばしたりふくらはぎを伸ばしたり縮めたりしながら,登山開始。
初めは樹林の中,ノリウツギの白い花やミヤマガマズミの赤い実が彩りを添えていて,花を楽しみながら心地よい登りである。
<初めは体慣らし,足慣らしのゆっくり,ゆっくり> を実行しながら進む。
人吉からの親子連れの一組と後になったり,先になったり,進んでいたが,結局,この親子をはじめ,数組の登山者に追いつかれた。
霧島といっても,やはり登りは暑さが応える。 時々足を止めて振り返り,眼下に広がるえびの高原,甑岳,不動池等に力をもらい,水分補給しながら進んでいく。
6合目までのごろごろ岩の急登を過ぎ山頂近くとなる。
時折,風があり心地よい登山道で程なく山頂。
青い空に緑色の連山がまぶしく広がる。
山頂標識で山頂を撮影して火口を振り返ってびっくりした。
いつもは枯れて荒々しい様子の火口に,水がたまっているのである。 緑の斜面の底に涼しげな蒼い水が・・・・。 霧島一高く,存在感のある・・・大きい・・・強い・・・硬い山の印象が,急に美しい優しい感じがしてきた。
初めての光景に嬉しくなったが,県北部豪雨の時の雨がひどかったという事だろうか。 自然の見せる表情の裏腹に複雑な思いもした。
岩場でティータイムである。
目の前の大浪池の湖水はひときわ映えて美しい。
大きな霧島に,小さな我々であるが気分は大きくなり夏緑色の大器にコバルトブルー色した水を汲んで置いてあるようで,両手で大浪の池を抱え
「ごくごくと飲んで!!」
と,進められているような気分である。 手を伸ばせば届くような,両手ですくえるような・・・・・大それた気分。
これが山頂に立った者だけが味わう気分なのである。
氷を入れた魔法瓶の水でアイスコーヒーを作り,ミルクとシュガーを入れてゴクゴク・・・・。
たっぷり2時間ほど過ごし下山した。
午後1時下山着で白鳥山へ向かう。
第13回 韓国岳登山
韓国の山頂緋色にふくらみて順を待ちおりミヤマキリシマ
期 日 | 平成18年6月4日 うす曇 |
標 高 | 1,700m |
めあて | 韓国岳のミヤマキリシマを見に行く。 |
登山口 | えびの高原 |
時 間 | 登山口(不動池)−60分ー6合目ー20分ー韓国岳山頂 |
下山 韓国岳山頂ー70分ー登山口 | |
温 泉 | 竜門温泉(加治木町) |
梅雨時期であり,所要が多く,なかなか山曜日が取れなかった。
今日は,天気がなんとかもちそうな・・・雨具を準備しての登山となった。
前回の霧島登山から10日あまり,山頂付近のミヤマキリシマは咲いているのだろうか。
山日和にはイマイチであるが,日曜日である。 登山口となるえびの高原の駐車場は,満杯に近い。
大型ツアーバスから降りてくる登山者の列もある。 ミヤマキリシマが呼んでいるのである。
何とか雨具は必要ないようである。
登山口付近はやや満開を過ぎたミヤマキリシマが咲いているが,曇りの日の花は,色に元気がない。
やはり,花の色は青空の陽射しの中で映えるものである。
それでも,5合目西側に広がるミヤマキリシマはの群生は満開で美しい。
6合目を過ぎたところ,先に行く登山者が,
「シカ!シカですよ」
左上の方を仰ぐとかわいい頭が動くのが見える。
こんなに山の上で見るのははじめてである。 後からのツアー登山者も喜んでいた。
山頂付近のミヤマキリシマは,開き始めた株もあるが,開く寸前のつぼみが多い。
山のすそから順をおって気温が上がるにつれ山頂に向かって開花が進む事を実感する。
<自然は律儀だなあ> <自然は何時だって裏切らない>ということである。
山頂でも何とか雨は降らないが霧が動いている。
和歌山在住の鹿児島出身であるMさんが,開聞岳に山頂標識を立てられた。 グリーンの標識である。 そのMさんが5月に韓国岳にも,山頂標識を立てられたという,情報をもらったので探してみたが,あのグリーンの標識は見当たらなかった。 念を入れて標識の裏を見て名前を確かめてみたがちがったようだ。 風で飛んだのだろうか。 私たちの勘違いか次回にまた確かめてみたい。
大浪の池の火口湖も見えたり隠れたり・・・・。
遠くからツアーで来られた方々も残念がっている。
我々も最初の頃とすると,149回目の登山となると割りと楽に早く登れるようになって午前中に下山できるようになった。
山頂でゆっくりコーヒータイムをとり,下山とした。
11回目 韓国岳登山
韓国も 樹氷雪化粧 連山は 秀峰清しく 連なりており
期 日 平成18年1月22日(日) 晴れ 標 高 韓国岳 1,700m めあて 登山仲間に誘われ雪の韓国岳をめざす。 登山口 えびの高原 時 間 登山 登山口 - 8分 - 1合目 - 12分 - 2合目 - 8分 - 3合目 - 13分(休) - 4合目 - 15分 - 5合目(休) - 20分 - 6合目 - 15分 - 7合目 - 25分 - 山頂(休憩,写真撮影含む)
下山 山頂 - 60分 登山口 温 泉
今回は,雪山登山!!
私共には雪山登山用という重装備はない。 今まで登っていくうち積雪や雪が降ってきたという経験があり,<山と雪>の素晴らしい体感はしたことがある。 空気の清々しさ,静けさ,自分自身まで清らかに純粋になれるという体感がある。
いつか<雪山>をめざしたいという気持ちが強かった。
幸いに,雪山経験者の友人から誘いを受け,実行できることになった。
登山口となるえびの高原に近づくと,これまでの雪が残り,あるいは溶けだし,やはり<この先雪のためスリップ注意>の道標どおりである。気温は2℃
登山開始 簡易アイゼンをつけていよいよ目前の雪化粧した韓国岳に向かった。 雲はあるものの青空ものぞいている。 まあまあ山曜日で,登山口付近の駐車スペースは満杯の状態である。
大型バスからの,登山客も列を作って登っている。
登り始めてから,登山道も雪,樹々には雪の花が咲き樹氷のトンネルとなっている。
高さの低いミヤマキリシマ等はこんもり深い雪をかぶって盛り上がっている。
不思議に「冷たそうだなあ」でなく,「暖かそうだなー」と感じる。
五合目あたりまでの侵食された岩場,ザレ場は雪に覆われ,登山者の踏みしめ後をたどれば,溶け出したり凍っているわけでなく意外と歩きやすく,進みやすい。
雪が登山者の息や靴ぼこり等を沈め,山肌を覆っている。 あたりは,純度に近い空気で満ちている。
空気のひんやりした美味しさと,登る力が生み出す熱の温かさが,山頂が近いことを教えてくれる。 山頂近くのスズタケも雪で覆われ目前の山頂も雪一面。 余すことなく雪化粧して私達を迎えてくれた。
先のツアー登山者がカラフル列を作って下山して来る。
空が徐々に晴れ,ついに山頂標柱にタッチする時には濃い青空となった。
一人はザックの番,二人は,広い山頂を走り回って写真撮影である。
青空の中,獅子戸岳,新燃岳,中岳,それにひときわ目立つ秀峰高千穂峰がいつもの並びであるが,濃い雪化粧をして表情を変えて連なっている。
眼下の大浪の池の火口湖の湖水は凍っている。
韓国岳の大パノラマは最高だなあ・・・・・と感動する。 気温は,マイナス4℃であるが,陽射しがあるせいか,それほど寒さを感じない。
雪の上にシートを敷いてランチタイムをとる。
ここに立ったものしか見ることの出来ない大展望である。 お弁当と共にしっかり身体に,ハートに取り込もう。
空はますます晴れて名残惜しいが下山である。
下山時は,青空に映える樹氷の撮影に忙しい。
ちょっとした侵食跡には,つらら!! 透明な氷の棒が,40〜50cmほどの長くて太いつららも下がっている。
登山中の若者も
「わーっ。つららだ。はじめてみた!!」
と,さわって喜んでいる。
積雪や樹氷,つららに陽射しが射して キラ! キラ! と,光っているのがまた嬉しく立ち止まる。
ほとんどは,人の踏みしめ跡を歩いて進んだが,ちょっとそれて回り込むコースは, 雪が踏まれずきれいに続いている。
「きれいだね。歩いてみたい。」
その気持ちで友人が進んで行った!!
何と,ひざの上まで,ズボッ,ズボッと・・・・・・・ やっとのことで戻った!!
「そんなに雪が積んでいるんだねー。」
「わからないもんだね」
「初心者は人の跡を歩かないと,足が高くあがらないね」
今日の登山は素晴らしく,思ったより楽であったが,雪山について最初に持っていた不安と怖さはやはり忘れてはいけないと痛感した。
下山着は3時過ぎ。 まだまだ空は青く,韓国岳はどっしりと大きい。
今日はさようなら。
ありがとう! ありがとう!
第9回 韓国岳登山
韓国の 山頂野営して 朝焼けの 高千穂写す 人の眼熱き
期 日 | 平成17年6月10日 曇り時々晴れ |
標 高 | 韓国岳 1,700m |
めあて | 韓国岳山頂からのミヤマキリシマと高千穂峰を写真を撮影すること |
登山口 | えびの高原 |
時 間 | 登山口−90分−韓国岳−70 分−えびの高原駐車場 |
温 泉 | 関平温泉 |
韓国岳は今回で9回目となる。5合目を過ぎるまでの足場は悪いが,急坂の登山道にも幾分なれ,フーフー吐く息も幾らか軽くなり時間的にも幾らか早く山頂に達することが出来るようになった。
今回は,入梅直前に(5日まではまだつぼみだった)韓国岳山頂のミヤマキリシマを見届けるための登山である。
山頂では,つぼみも残っているが,ほぼ満開の元気な花を観ることが出来て満足。山頂から少し降りたビューポイントで山頂のミヤマキリシマを入れて,獅子戸岳,新燃岳の向こう高千穂の峰までの連山を写そうと三脚を構えた。
同じ構図をねらっていた三人の男性と出会った。
そのうちの二人は,昨夕登山して山頂に泊まりこんでシャッターチャンスをねらっていたそうである。
その熱意に感動する。あいにく今日は雲が多い。半分はあきらめかけていたが10時過ぎ,雲が動き始め,青空が時々のぞき始めた。
「待ってたかいがあったぞ」
と,みんなで大喜びする。
晴れ間を待つ間に,写真マニアの方々に,色々なことを教えていただいたが,中でも,フイルターPLは,風景写真には欠かせないということと,重くても三脚で撮るということは,強く心に残った。
いい写真を撮りに行くときには心がけたい。
あと何分? 聞かれる下山道 山頂指して あとは楽よと 韓国6合目
期 日 | 平成16年7月30日 |
登山口 | えびの高原不動池 |
時 間 | 登山口〜3合目 (20分) |
3合目〜5合目 (30分) | |
5合目〜8合目 (25分) | |
8合目〜頂上 (25分) | |
下山 (1時間) | |
温 泉 | えびの高原ホテル温泉 |
韓国岳は,霧島縦走を含めて8回目であり,今回は特に早朝登山7:00に登山開始をした。回を重ねるごとに,山の様子がわかり,体力や足の運び配分を登山道の状態に合わせて登るようになり,だいぶ時間短縮されてきた。
早朝登山は,駐車場も空いており,利用しやすい。
豊かな闇の中に横たわり,山も夜はぐっすり眠るのだろうか。やがて朝もやの中で夢の続きのように目覚めるのだろう。そして朝霧に洗われ朝露で姿を整えるのに違いない。樹々も登山道もしっとりし,我々の全身をやさしく清々しく包み込んでくれるようである。今日は格別気持ちが良い。
フーフー登るのにどれぐらい登ったのか分からない山が多く,不安になったり,疲れることが多い中で韓国岳は楽しく登れる。特に,5合目は展望が開けゆっくりできる休憩地点である。右側には,ベンチ,左側には涼しげな影ができる巨岩がある。この影に二人で平らな石を運んだ。5〜6人は腰を下ろせるはずである。
5合目までは,ひたすら直登が続く。はじめは自然林の中,徐々に浸食された登山道に大小の石や岩のころがる登山道となり,急な登りは5合目まで続く。
6合目を過ぎると,クマザサや,ミヤマキリシマの群生する横歩き(平坦地)が多く頂上までは息を上げることなく登れる。
頂上は,岩地で広い。左奥は大きな火口がパックリと口を開けて,その昔のすざましい爆発があったことが身に迫ってくるような気分である。落ちないように! 展望は360度の大パノラマ。霧島の全名峰を納め,大浪の池の深いコバルトブルーの湖水まで独り占めできる気分は,この上ない快感である。
コーヒータイム30分で下山する。
早い時間のため,下山の途中に多くの登山者と出会う。あえぎながら
「頂上までどのくらいですか?」
と,聞く人が多い。登りが続き苦しい中盤,まだ急登が続くと思っているのだ。
「5合目を過ぎると楽ですよ」
と言うと,息を吐きながら笑顔になった。特に始めての人は,疲れがくるのである。
下山後は,えびの高原の国民宿舎,えびの高原ホテルの温泉でたっぷり体を休める。ホテルの温泉としては使いやすい500円,心も癒してくれる。
私共,2年前の<霧島山開き登山>が1回目であるが,登りが辛くて「韓国岳は山開きの時だけにしよう」と,決めたのが想い出される。2002年4月14日「山開き登山」に参加した時,多数の老若男女の参加者の中に犬を連れた子供があり,一生懸命付いて登った時のことを想い出す。
登山する 子と子犬あり 韓国に 共に歩みて 山頂息はずむ
参加者には登山手形がプレゼントされ,それが無料温泉利用券となっていてお好みの温泉を利用できるのである。
2004年6月中旬には,韓国岳下山時に,硫黄の噴き出している硫黄谷を下りないで,韓国岳ふもとの硫黄山の方へ下山した。天女の舞と言われる優雅な白い花<オオヤマレンゲ>の情報を得たからである。
木もれ陽に 純白映える オオヤマレンゲ 硫黄山の奥 花と微笑む
硫黄山への立ち入り禁止のところをさけて,硫黄の匂い立ち込める黄色い砂利道を回り込んで進む,硫黄山の登山口あたりまで下り,登山道をそれて,右の方へさらに下る。
岩の足場に注意しながら,樹々の枝をくぐりながら進むと,オオヤマレンゲの白い花に出会う。
この日はカメラを片手に,登山者・観光客が列を作っていた。
日頃,人が通らないので,深い森をなしており,樹々の隙間から漏れる光線の中で,大人のにぎりこぶし大の純白のオオヤマレンゲの花が2,3枚だけ花びらを広げている。花びらが重なったり上を向いたりせずに,こっちをまっすぐ向いて微笑みかけている。こちら側も最高のにっこりである。
韓国岳には,これからも<山開き登山>には,参加しようと思っている。