山曜日は山へ行こう


多良岳
        

山曜日は山へ行こう!

                      

  

 「霧島連山縦走」(往復)のページは写真をクリックしてください。


第4回霧島連山縦走(H.17.11.21)


連山の紅葉過ぎて縦走路名峰飾るは澄みわたる空

期 日 平成17年11月25日
標 高 韓国岳1700m−獅子岳1427m-新燃岳1420m-中岳1332.4m
めあて 秋の紅葉を目ざす
登山口 えびの高原
時 間 登山口−90分-韓国岳-100分-獅子岳-50分-新燃岳-40分-中岳-60分-高千穂河原
温 泉 サンピア姶良
甑岳 大浪池と桜島 高千穂峰 かすかに開聞岳も 市房山が見える
大幡池が見える 獅子岳山頂 新燃岳火口 新燃岳の枯れススキ わずかに残った紅葉

 この秋は,何かと所用があり山曜日が取れない。
 紅葉登山はもうだめかな? と,思いつつ今回の山曜日となった。 このところ秋の天候も安定してきた。 今日は快晴である。 霧島連峰のどこかに紅葉は残っているだろうか・・・・・・縦走することにした。

 登山口には車が3台,山口ナンバーの登山者は,昨日は開聞岳登山で今日は韓国と高千穂の峰の登山だそうである。タフな足どりに我々も続く。

 まず韓国岳1時間30分は,7時半発の朝の空気が清々しく,足どりは割合軽く疲れはない。 空の青は濃く深く果てまで澄みわたり,大浪の池・甑岳・獅子戸岳・新燃岳・大幡山・夷守岳・高千穂峰・・・・・そして桜島・なお遠くには開聞岳・・・・・名峰をくっきりと浮かび上がらせ,その品性をますます高くしている。 大パノラマ,大スクリーンの映画を見るようでしばらく,うっとり・・・・・・・。
 さて,紅葉は? 韓国岳から獅子戸岳に続く樹海は松の緑のみ,赤とまっ黄はない。もうすでに里に,街に行ってしまっている。 すっかり葉の落ちた樹木。 登山道には落ちた紅葉の色の一片さえない。 ずいぶん早く行ってしまったのらしい。 
 しかし今日は木々の間から青い空 <これで良し! と,しよう> それにミヤマキリシマはしっかりと花芽をつけている。
 獅子戸岳山頂までは1時間40分,体力消耗は体調はもちろんであるが,気温も関係する。 今日はほとんど疲れはなく,次の新燃岳に向かう。
 
 新燃岳山頂の火口湖は今日の空の青にも負けず,濃いエメラルドグリーンを発色していた。 ぐるりと火口淵を歩き,中岳に向かう。
 
 中岳山頂ー。 あとは高千穂河原に下山するばかり,この中岳山頂草原でお弁当とする。
 今日の素晴らしい日本晴れから考えると,たくさんの登山者と出会うはずなのに少ない。 ? きっと皆さん紅葉登山をしたのだ。 もう終わったのだ。  納得納得。
 季節を敏感に体感し,情報を的確につかみ,早い段階で計画しなければ。  来年に向けての大きな反省である。
 
  高千穂河原に下山し,バスで韓国登山口に向かう途中,車窓からは鮮やかな紅葉が美しい。もう紅葉の季節は下山していたのである。 



第3回霧島連山縦走(H.17.6.5)


縦走路 ミヤマキリシマ 峰と谷 咲き広がりて わが庭と化す

   期 日      平成17年6月5日 山曜日  曇り時々晴れ    
標 高   韓国岳 1,700m 獅子戸岳 1,429m  大幡山 1,352m
めあて   大幡山に群生しているミヤマキリシマの超大株の花を観ること
登山口   えびの高原 
  時 間     登山口−90分−韓国岳−100分−獅子戸岳−40分−大幡山
  −35分−新燃岳別れ−60分−新湯温泉バス停
  −バス(30分)−えびの高原
温 泉   サンピア姶良

ミヤマキリシマ五景
1 岩盤に咲くミヤマキリシマ 2 登山道に散る花びらミヤマキリシマ 3 登山道にせり出すミヤマキリシマ 4 火口湖を縁取るミヤマキリシマ 5 深山のミヤマキリシマ庭園
 今年の霧島は,花が元気である。以前の大幡山の超大株のミヤマキリシマを期待しての登山であったが,期待通り!それ以上の光景であった。
 特に,大幡山山頂に近い登山道は,大株のどれもが満開,山頂の北側のはるか下方に見える水のたまっている火口の周りに沿ってミヤマキリシマが薄く紅色に染めている。
 ここに立った者しか見ることのできない光景である。
 ほんのしばらくの間,深山に広がるわが庭園としたい。・・・・贅沢なひと時である。
ヤマボウシ シロドウダン ベニドウダン

第2回霧島縦走(H.17.5.27)
更新 平成17年5月31日
第2回 霧島連山縦走

霧島は 名立たる花の 大舞台 今ここに咲く ミヤマキリシマ
獅子戸岳のミヤマキリシマ 新燃岳火口のミヤマキリシマ 新燃岳登山道のミヤマキリシマ 中岳のミヤマキリシマ

登山日  平成17年5月27日

 今回は縦走2回目,ミヤマキリシマ咲く連山を見るためである。
 韓国岳登山口の硫黄岳付近は満開,明るい紫色に染まっているが,山頂はさすが霧島連山では最高峰,ミヤマキリシマは,悠然と構えて後でゆっくりと咲こうとして,まだ蕾である。
 
 韓国岳から下山道はザレ場が続いていたが,今回は新しい丸太が組み込まれ,砂防柵が設置されていた。 これほどの大規模な工事をどうやってされたのだろう。御苦労が忍ばれる。
 「ご苦労様,ありがとうございます」

 獅子戸岳に続く樹海で,思いがけず見事なミヤマキリシマに出会った。大株の背の高い満開のミヤマキリシマに彩られ,花の登山道・・・素敵な登山道にしばらくはワクワク歩き。

 新燃岳山頂も満開に近い咲き具合。火口側の斜面には,エメラルドグリーンの湖水とナイスマッチしたピンクのパラソルを広げたようなミヤマキリシマ,外側の緩やかな斜面には,高千穂峰を仰ぐように,大小のパラソルを広げたようなミヤマキリシマ,どちらも楽しくてかわいいすばらしい景観である。

 中岳山頂も満開に近い。これぞ,元祖ミヤマキリシマの花の誇りだろう。中腹では,高千穂峰を背景に豪華絢爛という咲き振りである。

 昨年,一昨年の分まで咲いたのだろうと思う。
 「ありがとう!!」
 近来遠来の多数の登山者も笑み一杯であった。



峰と谷 越えて霧島 縦走路 行者のように行く 黙々と行く
   期 日      平成16年5月7日 山曜日  曇り時々晴れ    
登山口   えびの高原 
  時 間     登山口−90分−韓国岳−100分−獅子戸岳−40分−新燃岳
  新燃岳−35分−中岳−60分−高千穂河原
  高千穂河原−バス(60分)−えびの高原
温 泉   えびの高原ホテル
 縦走は6時間ほどかかると聞いており,下山口に車を置かなければならないので実現できないでいたが,高千穂河原とえびの高原を結ぶバス便があることを知って,縦走の実現となった。
 
 まず,韓国岳を目指す。足慣れがするまでは,準備運動をするにも足が重いが,各号目ごとの表示に励まされ,今回は割と早く山頂に着く。
 韓国岳から先は,初めての道である。コーヒータイムを少しとって,獅子戸岳に向かう。進む方向を目でたどると左手ずっと奥には秀峰高千穂峰,その右手前の特徴のある突起2個が出ている新燃岳,その手前が獅子戸岳である。獅子戸岳と韓国岳の間は,深い森が広がっていてその一帯は原始林のようである。この韓国岳から獅子戸岳まで,空をひとっ飛び,飛びたいような気分になった。
 
 「さあ!いくぞ!」
 韓国岳・獅子戸岳・新燃岳・中岳の連山縦走の始まり。それぞれの山は何回も登っている山で不安は少しもなかった。
 下り始めの数分で,ズルズルのガレ場,ザレ場になった。大きな転がり岩も点在し,乾いた大小の岩や,以前取り付けたであろう階段の丸太が散在していた。登山道が雨に洗われ,陥没し,丸太も壊され流されてた部分があり荒れている登山道という感じがした。
 注意を集中し,滑らないように慎重に下り続け,森の中に入った。割と横歩き(平坦地)が続くが,進んでも進んでも樹海の中という感じである。新緑の中に,ミツバツツジ,ミヤマキリシマも見られるが,
 「今年は花つきが悪い」
の,情報のとおりささやかな花の色が見られた。足の疲れといっても,下山道や平坦地歩きは,からだが軽い。
 
 やがて,獅子戸岳に向けて登りとなった途端,体の疲れと足の重さがドドッと身に寄りかかって来て,足取りが重くなり,スローペースになった。各地には,修行のための山とか信仰の山とかがあり,修行僧や修行者は登りだろうが下りだろうが同じペース,駆け登り駆け下りするのだろうな。目を輝かせながら。我々は,目はトロンとしてただ押し黙って・・・・,25分程で山頂,短い登りだったので助かった。
 獅子戸岳山頂では,快晴となり,ぐるり霧島連山のまっただ中に立つ気分は爽快の一語である。

 次の新燃岳へは,ひと下りひと登りであるが,そのひと登りが,やはり足が重く感じる。登りは,体中の筋肉の力を結集することを知らされるのである。新燃岳は,8回目であり,慣れているので,黙々と登っていく。人気の山だけあって,山頂付近では,エメラルドグリーンの火口湖を楽しむ登山者で賑わっていた。
 
 再度,コーヒータイムをとって,中岳に向かう。下り階段の湯之尾分岐から登り階段になり,緩やかな草の傾斜面にミヤマキリシマの群生,ハルリンドウ,ツルキジムシロ等の可愛い花を楽しみながら進むことができる。最後の登りということで残った力を十分に出し切るように,急がずに黙々と,そして,連山を吹き渡る風に力をもらいながら進む。
 
 階段を登り終えると中岳山頂の平坦地で
 「やったー!」 
と,いう達成感と安心感で体が急に軽くなる。 気が付くと,ハルリンドウはあちこち真昼の星のように空を向いて咲き,ミヤマキリシマの群生(ここでも元気のない茶色になった枝や葉の株が見られた)は,つぼみがほころび始め山頂を彩り始めていた。
 いつものようにミヤマキリシマの株の間に席を取り,高千穂峰を展望しながら,タオルを突っ込み汗を取り,ゆっくりお弁当時間を過ごし,休憩して高千穂河原に下山する。

 2:50のバスで,1時間かけて,えびの高原まで戻った。このバスは,12月〜2月は運休するという。秋の紅葉の頃にもぜひ挑戦してみたいと思っている。