山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

         金剛山参拝登山のメッカという山頂賑わいて夢こもごもり
期 日 平成18年9月4日  晴れ
標 高 1,125m
めあて 大阪を代表する名山に登る。
登山口 金剛登山口バス停(南海バス停)−千早城跡
  時 間   登山口−20分−千早城跡−1時間20分−金剛山山頂
下山 金剛山山頂−30分−展望台−45分−ロープウェイバス停
アクセス 大阪方面から−河内長野(南海高野線)−南海バス−金剛登山口
温 泉

 金剛山は,大阪府と奈良県の境にある,金剛山地の最高峰である。
 アクセスもいいし,信仰登山で登山回数メッカとして知られているらしい。
 南海高野線で河内長野駅で降り,金剛山ロープウェイ駅行きバスに乗る。
 終点まで行かず,金剛山登山口バス停で下車する。
 バス停を少し進み<千早城跡>入り口。 多くのコースがあるが,ここが千早城コースの登山口である。 
 石段が続き,城跡らしい石碑や史実の記載版に出会う。
 石段は,やがて千早城跡広場に出る。
 樹林に囲まれて静けさが漂う。 神社・売店(閉じていた)・ベンチ等あり,参拝し小休止して神社の右横の登山道に進む。
  しばらく山道を下り,別コースに合流する。
 ここからは,石段,木段が山頂まで続くのである。
 急傾斜階段も至る所にあり,結構息が切れる。
 途中,石碑や<のろし台跡>等史跡もある。
 「今日は,登山者が少ないなあー。」
 と,思っていた・・・・・が,途中から,石段の登山道を下ってくる人が多いのだ。
 軽装で,ジョギング風の足どりなのである。
 男性が多く,いずれも一人でペットボトルを持ったり,鉢巻をしたり,早足で・・・・・。
 「修業の山と情報があったが,体を鍛えるため? 神社参拝と合わせて。」
 きっと,そうだ。
 登りも朝早かったのだ。まことに敬服の姿である。
 急坂がゆるくなり始めると山頂が近い。
 山頂に向かうにも複数コースがあり,我々は草花のあるコースをとる。
 そして,山頂。
 国見城跡である山頂は,北方向が開け,堺・大阪の市街地が望める。 中央に高い塔が見えるのは,PL学園のシンボルだと教える人がいた。 登山好きの男性で,山の話を色々した。 開聞岳や,高千穂峰にも登られたとの事。 槍ヶ岳にも登って来たと話されていた。
 金剛山は,日常登山だということで,色々なコースを登っておられた。 何か友達になったようで嬉しい。
 山頂は,転法輪寺や葛木神社へと続き,登山者と合わせてケーブルカーを利用した多くの人々が,参拝や観光を楽しんでいる。
 参道には,参拝登山の記念碑が両側に並んでいる。
 100回登山から,3,000回登山,5,000回登山という記録もある。 回数登山のメッカといわれる所以を眼にしたのである。
 願い・夢・お礼・喜び・悔い・苦しみ・色々な日常の事情を背負った人々が,おとづれているのが分かる。
 我々も,願いをかけて参拝しお守りを買い求め,下山とする。
 ぶな林を過ぎ,大きな夫婦杉前を通り,一の鳥居をくぐってキャンプ場方面へ進む。
 杉林の,良く舗装された参道を進むと,<大阪府で一番高い地点1,056m>の標識が立つ地点がある。 この辺りの山は和歌山県,奈良県との境となっており,山頂は大阪府外となっているのである。
 近くに絶景の広がる展望台がある。 最上階まで登ると,四方に展望されるパノラマ写真版が備えられ,山々の名前が書き込まれている。
 今日は,ここが絶好の野外レストランとなった。
 色々な施設があるキャンプ場を過ぎる頃から舗装道<念仏坂>は,徐々に急傾斜となり,ひざに負担がかかるのを実感するほどである。
 ゆっくりと降りる。 参拝者は信仰の心で念仏を唱えながら登り降りするのだろうか。 延々と続く坂である。
 <お助け水>のある伏見峠を右へ進み,渓流を左に右に見ながら下る。 渓流の水は次第に増してくる。
 変化のない<念仏坂>の急坂は,ずーと下山口<ロープウェイ駅>近くまで続き我慢しながら黙々と下っていく。
 <ロープウェイ駅>で一緒になった女性の登山者が,
 「金剛山下山は,念仏坂コースより別なコースが良かったですね。 舗装がない快適なコースがあるんですよ。」
 と,話してくださる。
 「そうだろうなあー。」
 でも,念仏を唱えるには無心になることができ,神仏に心通わせるにはそんなに長い道ではないのかも知れない。

 金剛山は,参拝登山のメッカであるという情報がある。
 山頂参道に,ぎっしり立てられた記念柱にそれを見た。
 3,000回台が多数あり,1年365日という数字からして大変な事だと感動した。
 半端な気持ちからでは出来ない数字で,人々の信仰の深さにただただ頭が下がるのみである。
 我々も山の大きさ,深さ,強さが徐々に浸透してくるのを実感できた日となった。