山曜日は山へ行こう!
行縢の山頂岩に立つ山並みと街並みを越え光る日向灘
期 日 平成18年11月13日 晴れ 標 高 829.9m 登山口 行縢神社バス停先の上の駐車場 時 間 登山口−40分−滝見橋−50分−山ノ神峠−60分−山頂 下山 山頂−1時間20分−滝−30分−登山口 鹿児島からのアクセス 鹿児島市−南九州道路−都城−九州高速道路−西都−10号線−延岡南道路−国道218号−高野−行縢 温 泉 お船出の湯(日向市)
先週に続き,宮崎県の名峰行縢山を目ざす。 行縢山は<行縢の滝>をはさみ,雄岳と雌岳の二峰に分かれている。 一般コースの雄岳を目ざす。
今回は,登山口までの道路状況良好で気が楽である。 近くに少年自然の家もあり,登山口となる行縢神社バス停には,トイレも完備し先に駐車場がある。 我々は,神社を過ぎて進み左折すると,やや狭いが,舗装された林道を進む。 もう一つの登山口広場まで続いているのである。 車を置くと,すぐ野鳥の声がにぎやかだ。 広場には,絵地図版もあり,少年自然の家の利用と合わせて,この山は,多くの人々に親しまれているようである。 |
|
道標に従って,登山道に入る。 自然樹林の中に野鳥の声がする清々しい森である。 立派な木橋や板橋が,水は少なくゴツゴツした岩ばかりの渓流を渡っている。 さらに,足元は石と岩道になり,登山道は石畳状となる。 |
|
ジグザク状につけられた登山道の石や岩は少しずつ大きく鋭くなり,滝見橋を渡る(滝見物は下山時とする)。 右側には雌岳の荒々しい岩の壁が迫っている。<落石注意>も立っているが・・・,そう言われても・・・・。 登山道の巨石,大岩にじかに根を張っている大木もある。 「すごいなあー」 |
|
やがて,峠まで登り,<山ノ神の峠>で小さな祠がある。 右の方へ進むと,<県民の森>分岐路があり,行縢山雄岳コースを左に下る。 すぐに美しい杉林となり,岩場コースとは違った緩やかで快適な登山道となる。 足元には,要所要所に楽しい道標が立てられて元気付けてくれる。 <杉並木の汗> <岩の汗> 再び岩場登山道となると山頂は近い。 |
|
尾根に出て,左へ進むと山頂である。 <喜びの汗> にこにこ。 巨大岩盤が東方向に突き出て山頂標柱が立っている。 ずっと先は,海だ!! 「日向灘だー」 (九州山地では,あまり,海は見えない 鹿児島の山では殆ど海が見えるのである) ぐるり360度視界は,薄いブルーの山々・・・名峰<行縢山の雌岳>,<可愛岳>,<桑原山>,<大崩山>,<鬼ノ目山>等・・・・・,人里の方には緑の丘がこんもりこんもりと盛り上がっている。 吸い込まれそうな,静寂〜両手を広げても抱ききれない大きさー。 夜のしじま〜ならぬ山のしじま〜である。 しばらく絶景に立ち尽くして,シャッターを切る。 男性登山者が一人着いた。気さくな高千穂の人で,山話しをした。 ランチテーブルにいい露岩はいくつもある。 それぞれに静かな絶景ランチタイムである。 |
|
下山コースは,<行縢の滝>を観る事にする。 行縢山は,東西に二つの峰を持っている。 東側が雌岳で岩場の難しい登山コースだという。 この二つの峰の間の岸壁に流れ落ちる滝が,<日本の滝百選>に選ばれている。 楽しみにして下山する。 夫婦二組の登山者は,これから登るところである。 また,女性二人のグループは,雌岳のコースから下山してきたらしい。 いよいよ滝である。 「大きいねー」 水の流れ落ちる地点近くまで行く事が出来る。 残念ながらお天気続きのためか水量が少ない。 口をあけて,首を折って真上を見る。 「すばらしいー」 重なり合った岩を渡りながらシャッターを押す。 満足!!満足!! |
|
下山途中,きれいな紅葉を見た。 また,キツツキの声を聞いたし,キジの走り去るのを見かけた。 変化のある登山道と展望で楽しい登山となった。 |
|
登山口駐車場に着くと,一組の夫婦登山者が, 「途中でやめました。近くだから,また,来ます」 と,言う。 神社広場から登山道に入ったので,林道を神社まで歩くという。 「山頂は素晴らしいパノラマが広がっていますから,きっと登ってください。鹿児島の山にもまた来てくださいね」 そして,お勧めの温泉を聞くと,<日向道の駅>敷地内の<お船出の湯>を教えてもらった。 帰り道から行縢山の両峰を写す。 あの山が,秘めている素晴らしさを語りながら温泉へ。 温泉は,海辺のモダンな建物。 ほんとに小さいお船が行き交っていたのである。 |