山曜日は山へ行こう


中岳(肝属−吾平富士))
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


美しき山容なれど中岳は厳しき登りなお続きおり

期 日 平成18年5月15日  晴れ
標 高 677m
めあて 地元で吾平富士と呼ばれている姿の美しい山をめざす。
登山口 吾平町浄水場水源地
  時 間   登山口−60分−カシの木(ピーク)−30分−前岳山頂−30分−中岳山頂
下山 中岳山頂−30分−前岳山頂−60分−登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−垂水フェリー県道544号(吾平山陵方向へ)−長野牧から浄水場をめざす
温 泉 湯遊ランド
神野小付近から 登山口へ右折 水源地付近 大きな倒木 大きなカシの木
前岳山頂 前岳からの眺望 ギンリョウソウ 中岳山頂 甫与志岳方面


 今日は,吾平富士の名前を持つ肝属中央部の中岳をめざす。
 神野小学校をめざす途中から三角錐の美しい形の山が目立ってくる。 これが,中岳である。
 神野小を過ぎてしばらくすると <大川の滝>道標が右手に見える。 ここで右手に入り左手に神社を見ながら進むと配水池がある。 さらにもう少し進むと左手に中岳登山口の標識がある。 そこを左に進むと浄水場水源地でここが登山口となる。 駐車するには十分な幅の道路である。

 頭上高く樹林が続き,落葉樹林,杉林では落ち葉や杉の葉が深く積んで歩きやすく心地よい感触である。
 ポイントとなる地点には道標が立てられ迷う事はない。
 標高から見て,また,美しい山の形からしてうきうきした気分で登っていたが,徐々に登りは厳しく森が深くなっていく。
 水が豊かな土地のようで樹木はすくすく伸び,古木にはコケが付き,倒木もかなり多い。 登山口付近はあちこちに水がしみ出していた。

 途中,超巨大な木が根こそぎ倒れて,みどりのコケでおおわれている。
 倒木とはいえ,森の歴史を物語るような風格と威厳を放っているようで息をのむ。
 「うーん」
 ちょうど,腰掛けるの良い倒木もあり腰を下ろして小休止。 水分補給などして一登りすると小さなピークである。 ひときわ目立つ大木がありカシの木だということである。
 徐々に吐く息も,急坂登りで
 「フーフー」
 「ここが前岳かな?」
 でも,標識がない。 まだまだのぼりが続く。
 枝をつかみ,足を踏ん張り,厳しい登りを登ってやっと前岳である。 <中嶽神>の石碑があり,開けた北の方には吾平の町が見える。
 立ち木に国旗を立てたのかー大きな布が絡まっていた。 解こうとしたが高くてステックも届かない

 中岳山頂へ向かうが,一度前岳から鞍部へ下る。 この下りが急で,直下90度の下りはなかなか厳しい。 足の置き場と,手でつかまる枝とロープをしっかり見定めて・・・・。
 付近の巨大岩はぬれていて登山道も湿っている。 鞍部から,急な登りをしばらく続けると中岳山頂に出る。
 
 やっと山頂!
 「ほんとに山頂?」
 もし違っていてもこれ以上は登れないというほど疲れてしまった。
 山頂は広くはないが,開かれた一角は明るく,甫与志岳や国見山あたりの山々が望めた。
 甫与志岳を眺めながらランチタイムとする。 疲れた分コーヒーもゆっくり味わった。
 コーヒーを飲みながら,
 「これいいい!!」
と,つかんだ枝・・・・・。 小枝の曲がり具合が龍の体! 端の伸び具合が龍の口! 目のあたりの黒さは眼! 頭部と尾部に付いた小さな枝の広がり具合! 何と生まれ<干支の辰>にそっくりなのである。
「これは縁起がいい」
 持ち帰る事にした。 枯れているから自然破壊にはならないだろう。
 何しろ枯れ枝である。 折れないように・・・・・。
 ほんとにいいことがあれば良いなあ。
 
 下山は慎重に慎重に。
 何といっても下りである。 時間的にはずいぶん早く楽に下山できた。