山曜日は山へ行こう!
中岳の山頂めざして子等の列 夏野に駆ける昇り龍なり
期 日 平成19年7月22日(日) 晴れ 標 高 中岳 1,332m 新燃岳 1,420m 登山口 高千穂河原 時 間 登山口−1時間10分−中岳山頂−35分ー新燃岳山頂 下山 新燃岳山頂−1時間30分−高千穂河原 鹿児島からのアクセス 鹿児島IC−溝辺IC−国道504号−県道2号−県道60号−県道480号−高千穂河原 温 泉
今日は約2ヶ月ぶりの山歩きとなる。 雨と所用のため,さして足腰を鍛えることもなく,霧島中岳登山となった。
梅雨の雨で,霧島の山々は一段と葉を繁らせ緑は濃く,石段登山道やアカマツの幹は,モスグリーンの苔で彩られている。 樹林の下草も伸びてすっかり夏の山の装いである。 |
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樹林帯を過ぎると霧に覆われてきた。 それに風も出てきて暑さも感じなくなった。 <霧島の霧>は,ゆっくりと動いて花期を終えたミヤマキリシマや花盛りのコバノクロズルを癒し・・・・・,神秘的な風情を漂わせている。 |
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やがて山頂直下。 これからは,山頂へ向けて急登岩場も出てくる。 時折,濃い霧が過ぎて眼下はまっ白!どこか遠くの深山に来たような・・・・・。 緊張感を持って登るが,風が程よくあたるようになって,心地よくさえある。 <登山の疲れは,暑さが半分!>と,思う。 |
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さして,疲れもなく山頂! 山頂シャッターを切り,新燃岳に向かう。 火口周りを歩くうち,霧と雲は晴れ,高千穂の峰もその美しい姿を見せ始め,新燃岳山頂では韓国岳も姿を現す。 風は相変わらず霧島名峰を吹き渡っている。 今日は半日登山の予定で,すぐ下山とする。 |
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新燃火口湖は水も多くいつもとするとグリーンが濃い。 にごったのかな? 新燃岳と中岳を結ぶ板階段登山道は今日も快適。 トントンと下りそして登る。 足元にピンクの花穂が・・・・・テリハアカショウマだ。 |
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小粒のノイチゴもかわいい。 今日は素晴らしい光景に出会った。 中岳岩場下山途中,緑一面の眼下ずっと先に,一筋動く白いもの・・・・,我々とそれとだんだん近づくと,それは登山する子供達の列! 岩場を降りた地点で出会う。 ほっぺたに汗を浮かべて元気な小中学生と引率の方・・後で聞くと,宮崎の180名ほどだったという。 すっかり晴れて暑くなった。 その暑さにまいりそうな顔で 「こんにちは!」 と,挨拶してくれる。 「上は涼しいからね! がんばってね!」 と,見送った。 「大勢の子供達の登山指導って大変だろうな〜」 登っていく子供達の姿をふりかえり・・・ふりかえり・・・見ながら下山する。 その列は,伸びたり縮んだりしながら,確実に上へ・・上へと動いていく。 やがて,白い色だけになって,まるで龍が身体をくねくね動かしながら昇っているように見えるのだ。 2ヶ月ぶりの山歩きは,昇り龍に出会い縁起のよいものとなり,屋久島で痛めたひざも休養が効いたのか異常なし!で終わる事ができたのである。 |