山曜日は山へ行こう

多良岳
            

山曜日は山へ行こう!
                  

  
平成18年4月30日更新
平成18年4月21日中岳O

中岳の山頂青空に風走り今日は激しく我をこばみて

期 日 平成18年4月23日(日) 快晴・風強し
めあて 霧島連山縦走をめざしたが,強風のため中岳までとなった。
登山口 高千穂河原
時 間 登山口−70分−山頂
下山 山頂−60分−登山口
温 泉 垂水「湯足たり館」
風走る?中岳山頂 クサボケ シロモジ 登山バス15台
 今回は,屋久島宮之浦岳<しゃくなげ登山>に備えての体力判断をするため霧島連山縦走の往復を計画した。
 ”春に3日の晴れなし”の例えの通りなかなか山曜日がなく,やっと今日を迎えたのだ。

 早朝に自宅を出発し,7時前には高千穂河原に着いた。
 晴れてはいるが,高千穂河原は風が吹き気温9℃。 まさかこの風が山頂では超強風であろうとは!!
 「ジャンバーを持ってきてよかった!」
と,手袋シャンバーに身を固め,登山開始。
 きれいな青空に膨らみ始めた樹々の新芽がほころび,ミヤマキリシマも黄緑の葉の先にまだ硬いが確かなつぼみをつけている。
 ミヤマキリシマの下に咲く,クサボケは八部咲き。
「今は俺の番!」
と,主張して花びらの朱色が鮮やかだ。
 しかし,山頂直下の岩場を登るあたりから風が強く感じられ,岩場を過ぎて山頂に向かうと風が強く当たるようになった。
 「大丈夫かな?」
 まだ,まさか歩けない・・・とは思っていないのだ!!
 澄みわたる青空の山頂である。 風が吹くというのではなく,風が走って飛んでいるようだ。
 「気を付ければいいのだ。吹き飛ばされないように!!」
 身体中に力を込め,山頂写真を撮った。

 「さあ,次は新燃岳だ!!」・・・・(まだ,出来ると思っている)
 火口側から走って飛んでくる風に,体が飛ばされないよう小さく硬くなって一歩一歩進む。
 「もしかたら・・・・・これは危ないかね?」
 交わす言葉も飛ばされて・・・・とうとう二人ともしゃがみこんでしまった!!
 次の瞬間は体が吹き飛ばされるような・・・・・急に
 「これはひょっとすると非常に危険な状態だ」
と,体感した。
 私共は,今まで晴れ,雨ばかりで風のことはそんなに考えなかったのである。 また,高千穂の峰あたりでは,強い風のときは,吹き飛ばされるし,小石が飛んできてとても危険だということはよく聞いていたのだが,中岳のような,穏やかな火口周辺でも,平地の風力と,山頂の風力がこんなにも違いがあるという認識がなかったのである。
 やっとの思いで引き返し,下山となったのである。

 中岳山頂を一歩下ると,澄み切った青空と時折少し強い風が吹いてくる穏やかな感じの天気である。

 「もっと勉強しないといけない」
 縦走どころか第一のピーク中岳で中止となった。

 色々と反省事項を話しながら下山すると高千穂河原駐車場には高校生と自衛隊の団体で大賑わいである。 大型バス15台登山遠足である。 これから,中岳と高千穂峰へ登るという話である。
 風はほとんどなくさわやかである。 
「山頂までいけるかなあ」
「危険! 危険!」
 指導者がついているから判断はまかして,我々は,霧島縦走は次の機会とし,これから垂水市の高峠に向かうことにした。

平成17年5月31日更新
平成16年9月12日中岳H

       降られつつ 登り着く山頂 中岳は 洗い装い 山肌映えて

   期 日     平成16年9月12日 曇り   
登山口  高千穂河原 
  時 間    登山口−15分−各コース分岐−30分−山頂直下−25分−頂上
 下山  頂上−1時間−高千穂河原
温 泉  神乃湯 (霧島町温泉健康増進交流センター)
中岳直下で 中岳山頂

 8月末の台風から天候が落ち着かず,台風の影響で山も荒れているだろうと,登山を控えていた。
 富士登山から2週間,足が山に行きたいといっていた。
 今日は,天候が思わしくないが,雨具もザックカバーもスパッツもそろってきた。我々の山曜日は2年前とすると広がってきている。
 「大丈夫!」 
雨を覚悟で自宅を10:00に出発した。
 12:00 高千穂河原着
そこでの情報である。
 「昨日,高千穂峰を下山してきた登山者が『アラレが降ってきて,急いで下山した』と言っていた。」
 「昨日は,寒かったものね」
 「山は,また冷えたんだ」
 12:00 登山開始して,順調に登るうち雲が濃くなり,山頂直下に近い地点で雨。雨具をつけるうちどしゃ降りとなり,激しくなった。途中,雨具をつけない下山者があり,頭からびしょぬれだ。ナイロン,ビニールを巻き付けても役に立っていない。
 
 山頂に着くまで,降ったり小降りになったりやんだりで,それでも山頂に着くと雨はすっかり上がり,雲間から射す太陽に先着の男性が,雨具や着衣を広げていた。
 「雨でしたね。お弁当を食べて下山します」
 草地に群生するミヤマキリシマの,株の間にシートを敷いて席を作り,雲の向こうの高千穂峰の全景を前におにぎりのランチタイム。濡れた山肌が晴れ間の陽の光りに明るい。
 
 中岳も時には雨も欲しかろう。長い間,老若男女大勢の登山客で熱烈な視線を浴びている山,その動脈となる登山道,山肌の彩りを創り,山を住処とする全ての動植物等々・・・。
時には,水分で活力を取り戻さなければ・・・・。人の肌と同じく,山肌も霧や雨で潤しその美しさを取り戻さなければ・・・・・。
 「雨よ!もっと降れ!」
 「雨よ もっと降れ」
 晴れ間に姿を見せた美しい高千穂峰を見ながら,そう祈ったのだった。ちょうど終わる頃また雨! 急いで片づけ
 「今日は,中岳の休養日,そっとそっと帰ろう」
 14:00 下山開始 滑らないように注意を集中した。
 
 中岳は本来なら 楽しく 美しく 雄大な山である。
 登山道も整備され,分岐案内,植生案内,霧島の紹介の表示もしっかりして,展望場所,休憩場所には,木のテーブル,ベンチも置かれている。
 山頂は,平坦で広々として,時折遠足の中学生,子供会などに出会う。
 3〜4月頃,クサボケは,ミヤマキリシマの株の間にツツジに負けないあざやかな濃い朱色を主張して咲いている。黄色のツルキジムシロが,地面を彩る。中岳は,なんといっても一番の魅力は花!


新緑連山 ミヤマキリシマ 咲きはじめ ハルリンドウ八分 クサボケ満開
  
中岳の 山頂草原に ハルリンドウ 真昼の星の ように咲いており


     4・5月ごろ咲いている花

ミヤマキリシマ ツルキジムシロ ハルリンドウ クサボケ シロモジ

 4月〜5月の山頂は,ハルリンドウが一面咲き高さ10cmもないぐらいの先にうすむらさきの1cmぐらいの花を空に向け咲き,真昼の星のように散らばっている。
 5月〜6月のミヤマキリシマは,名だたる花の群生は高千穂峰や霧島連山を背景にして,登山道と言わず,山頂と言わず,見事である。
 
 11月は,紅葉コースの黄・赤の紅葉が美しい。
 下山時,紅葉コースに向かうと下って谷に出る。徐々に紅葉が濃くなり,深まる秋の気分を味わう事ができて,快適である。所々に置かれる木のテーブルには,赤や黄色の葉っぱの混ざる落葉が,ごちそうみたいに盛られている。夜に向けて,ウサギやリス,いのししもこのレストランに来るのかな?皆で食べ尽くして,それでもまた,明日になると,このように一杯盛られるのかな?
 秋はわくわくするような彩りになる森となる。
  
 中岳に 紅葉コースあり テーブルに 落ち葉盛られて 予約席あり
 
 中岳は,何時いっても,登山者がいる。高千穂河原には,観光バス,県外ナンバーの車の駐車があり賑わっている。登山初心者,単独登山の時はお薦めの山である。

 下山後は,霧島町のきれいで広い霧島山峰を望める温泉<神乃湯>でゆっくり休んで帰る。    
      

平成17年5月31日更新
平成17年5月7日 新燃岳・中岳登山J

 昨年,一昨年,ミツバツツジとミヤマキリシマは,花つきが良くなかった。また登山日が満開の時とずれていた。 今年は期待を込めての中岳と新燃岳登山である。
 「わあ,よかったねー」
 今年のミヤマキリシマは元気である。青い空と,高千穂峰や中岳山頂を背景に見事に咲いている。
 ツツジコース入り口付近の四分咲きから五分咲きの大株はすばらしい。
 徐々に山頂に上るにつれつぼみが増え,山頂では,まだつぼみが固かった。
 これから一ヶ月もすると山頂まで登ってくるであろう。ゆっくり咲き登り,長く楽しませてほしい。
 ミヤマキリシマの元気な株の間にハルリンドウが,明るい星型の光を放って点在して咲いている。
 ミヤマキリシマの咲き誇る前に精一杯咲いている。
 
    中岳の ミヤマキリシマ 枝陰に ハルリンドウ咲く ダイヤのように


平成17年5月13日  中岳K・新燃登山
 今年は,この時期中岳中腹はご覧のとおりである。高千穂河原であったガイドさんのお話では,高千穂や中岳は5月20日過ぎ,大幡山は5月末から6月上旬が見ごろだろうとのことだった。
ミヤマキリシマ ミヤマキリシマと中岳