山曜日は山へ行こう!
期 日 平成17年7月24日 晴れ 標 高 一ノ岳(熊ノ岳) 681m 二ノ岳 685m 金峰山(一ノ岳) 665m めあて 九州百名山の一つをめざす。 登山口 駐車場−野出公民館横,登山口−ガソリンスタンド横 時 間 登山口−5分−集落終わり−30分−えびね坂−10分−胸つき八丁の坂−
15分−二ノ岳山頂二ノ岳山頂−30分−三ノ岳分岐林道−30分−三ノ岳山頂 下山三ノ岳山頂−25分−林道−5分−二ノ岳分岐−30分−二ノ岳山頂−
30分−登山口金峰山登山口−10分−金峰山山頂−10分−登山口(登山口までは車) 鹿児島からのアクセス 益城ICから県道38号−県道28号−県道1号−河内町野出へ 温 泉
梅雨も全国的に明けいよいよ夏登山の始まりである。地温の熱,太陽の熱,紫外線,そして,ヘビ,障害が多いがそれより山の懐の大きさ,山頂の絶景パノラマの魅力が大きい。
この夏もフーフー息を吐いて登るぞー。
今回は,熊本市西方の二ノ岳(熊ノ岳),三ノ岳縦走登山である。
益城インターを出て熊本市内を熊本城を右から回って県道1号線に乗る。山手に進むとどんどん高度を上げ,登山口のある野出方面に向かうつもりがまっすぐ進みすぎて天水町まで行ってしまった。
峠付近は,夏目漱石ゆかりの観光地ともなっており,よく整備され色々な施設があった。朝早かったので入ることは出来なかったが,ちょっと見慣れない風景や施設に出くわし,得した気分になった。
引き返して,再度,野出公民館を目指した。
野出公民館裏に登山用専用の駐車場を準備してあり,公民館近くの三叉路に案内板も立てられその横に登山口の階段がついている。そこからしばらく集落の中を進むと竹林のある登山口に着く。
自然林は落ち葉でふかふか。木漏れ日がちらほら届いているが,8時過ぎでまだ早いのか,あたりは朝露が残り,まだ,湿度が残っている。ヤブ蚊も顔のまわりにうるさい。 何となくヘビが出そうな雰囲気。落ちている木の枝を握り,登山道をバシッ,バシッと打ちながら
「ヘビさん,ヘビさん,通してねー」
「へびさん,へびさん,しばらく出ないでねー」
と,潜んでいるだろうヘビに呼びかけながら進む。ついでにやぶ蚊も追いながら。
その分,汗が湧き出るがー。
「あっ!」
「えっ,何!,何!,ヘビ?」
「きのこだ!!」
ほんとにぬれ落ち葉,枯れ落ち葉の中,まず茶色,赤,白,ピンクの傘のきのこである。
きのこに詳しい,山の友人を想いだす。
やぶ蚊は,相変わらず多いが,カメラで写すことにする。しゃがんでピントを合わせようとすると,やぶ蚊もそれにあわせて顔や手についてくる。 仕方がない。ピンボケを防ぐために我慢して。
大小,その形もちがうきのこ。
家に帰って写真を見てみたらだいぶピントがあっていなかった。ちょっと恥ずかしいが,掲載しておきたい。ついには,真っ白でとげどけ状の頭,下ぶくれのした形状のきのこにも出会う。こんなにきのこに出会ったのははじめてで,なんだか山登りの新しい発見であった。
やがて,<ホッと一息エビネ坂>の表示があり,あたりにエビネが葉を広げている。途中,杉林もあるが,大体は自然林で,木陰の続く登山道にやがて岩や石が現れ,<胸突き八丁の坂>に着き、長くは無いが急傾斜を登る。
しばらく進むと山頂である。山頂付近に白と黒のまだらの割と大きなヘビの抜け殻があった。やはり,ヘビはいるのである。
山頂は,ちょっとした広さの草地で隅のほうにベンチがあり,ゆっくりと水分補給し汗を拭く。
霞がかかり,ぼんやりと下のほうに白く天水町の町並みが広がる。北方には,三ノ岳が三角錐の山頂を持ちそびえている。それに続く稜線はずっと遠いように見える。
「ちょっと遠いようだね」
でも,おいで,おいでと呼んでいるようだ。
「さあ!行こう」
三ノ岳に向かう。植林が伐採された急下降登山道が続き,これまでとちがって強い陽ざしの中,三ノ岳登山口のある林道へ下る。30分ほどで林道まで下り,林道を5分ほど進み,右手三ノ岳登山口に入る。しばらく,自然林を登り,石や岩が出てきたら三ノ岳頂上が近い。
三ノ岳山頂までは,二ノ岳山頂で感じたほど,遠くなく厳しくはなかった。山頂は草地。上着を広げて汗を飛ばし,おやつタイムとする。
やはり霞がかかり,展望は今ひとつの感で残念であるが,大きな達成感があった。
まだランチタイムには早い。一の岳といわれる金峰山を目指すことにした。
三ノ岳から二ノ岳へピストンで駐車場まで下山する。(下山時の最後の登りである二の岳山頂への登りはきつかった)
集落でアイスを求め,体と気分を休め,山頂まで車道の延びる金峰山(一の岳)を目指した。金峰山登山は,色々なコースが準備されているが,我々は,夜,用事もあるので早く帰らなくてはならない。
山頂付近まで延びている駐車場まで車で行くことにした。
そこから,10分ぐらいで山頂に着いた。
山頂は,TVの鉄塔のラッシュと神社がある。
展望台もあり,展望はよさそうだが,残念ながら更に雲が出て見えない。表示板等を見ると,雲仙,普賢岳が見えると案内されていた。そうこうしているうち雨が降り出し,あわてて下山し車に乗り込んだ。
頂上には,登山道を登ってきた多くの登山者が汗をふいていた。
天気のいい日にまた来てみたい山であった。