山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

扇山山頂シャクナゲ華のあと夢のあとありしじまの中に

期 日 平成18年11月21日(火)  晴れ
標 高 扇岳 1661.3m
登山口 松木扇岳登山口
  時 間   登山口−50分−扇山山小屋−25分−扇山山頂
下山 扇山山頂−50分−登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−九州自動車道松橋IC−国道218号−国道265号−県道142号−松木林道−扇岳登山口
帰りは142号を下り人吉から自宅へ(距離的には近いがカーブが多い)
温 泉

 白岩山下山後椎葉村に向かう。
 すぐに立派な国見トンネルにはいる。
 このトンネルのおかげで,椎葉村へのアクセスが近くなり有難い。
 山渓の<宮崎県の山>の情報によって内の八重登山口に向かう。 椎葉村に入り鹿野遊(かなずび)小学校前に来たところで迷って,郵便配達の方に
「扇山登山口はこちらを行くのですか」
と,聞いた。
 それが良かった!!
 「確かこの登山口からは台風災害でいけないはずですよ。 役場に聞いたほうがいいですよ」
 との事だった。
 携帯電話は圏外!
 直接役場に向かう。
 「時間のロスだなあ」
 でも,最良の方法だったのである。 役場職員の男性が,丁寧に教えてくださった。
 道路案内図を下さり,車を見に来てくださって
「この車なら,林道も大丈夫でしょう」
 やはり,内の八重登山口は使えないとの事だった。
 松木登山口に向かう事になったのである。

 「あのまま進まなくて良かったねー」
 皆様ありがとうございます。
 椎葉村役場から,約10km,県道142号線を松木まで走る。
 林道は悪路を覚悟していたが,良い状態である。
 予定を1時間以上オーバーして午後2時30分になっていた。
 しかし,天候はすっかり回復,快晴になり,時間的な不安をかき消し,背中を押してくれた。
 登山口は,工事用の広場があり,プレハブの周りに生活しているらしい様子がある。
 途中で出あったダンプの運転手さんは,優しい笑顔だったなあ。
 広場脇からすぐ登山道となる。
 両側は,低いスズタケで自然樹林である。
 ふかふかの落ち葉登山道を緩やかに登っていく。
 突然巨岩があったりするが,少々急いでも苦にならない快適な登山道である。
 登山道脇には,工事関係者の生活用水のためか,水を引くためのパイプが引かれている。
 扇山から派生した尾根を鋭角に右折して,一旦は少し下った後平坦な,ふかふか落ち葉登山道を歩く。
 この頃になると,前方に扇岳の山頂や,左側からの霧立越の尾根が見る。
 さらに進むと,また,緩やかな登りとなり,左へ折れて進んでいくとやがて左の方に山小屋が見え,水場の先が,扇山小屋である。
 先ほどの,水を引くパイプの源は,ここに設置されていた。
 山小屋が,霧立越へと扇岳山頂への分岐点で,我々は右の登山道を登る。
 緩やかな稜線歩きが続く。 白い巨大岩群も現れて面白い。
 やがてシャクナゲ群生地となったら山頂は近い。
 花の終わった,ややくたびれた大きな葉のシャクナゲの枝が,登山道にせり出したり,倒れこんだりして,文字通りかき分けたり,よけたりするほどである。
 花が咲く頃は,華やかな登山道となり,人で一杯だろうなあ。
 今日のような青空には,なおさら花の色が映えるだろう。 色とりどりの登山服を着けた多くの人が,歓声をあげ喜んだだろうなあ。 思い浮かべるだけで,うっとり・・・・・。
 山頂は,さらに真っ青な空!!
 秘境の里のまた秘境,北側には,白岩山から続く九州の尾根の霧立越の素晴らしい展望がある。
 絶景を前に,コーヒー(ちょっとぬるいかな?)タイムを過ごし,下山する。
 快晴の空に太陽が少し傾いてきた。
 急ぎ下山しながら,太陽の傾き具合が織り成す自然の風景に感動する。
 空に,ほんのりと温かい色が加わった。 素晴らしい風景である。

 今日は,予定外の九州百名山<扇山>に登る事が出来て達成感を得た一日となった。
 「万歳!」
 「ばんざーい!!」