山曜日は山へ行こう


鬼門平(おんかどびら)
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


夢時代鬼の遊びし鬼門平奇岩怪石今に残して

期 日 平成18年2月4日(土)  晴れ
標 高 206.8m
めあて <鹿児島県の山(山渓)>の山に登る。
登山口 鬼門平西登山口
  時 間   西登山口 −10分− P5 -10分- 鬼の抜け道 −15分− 鬼の抜け穴 −20分− P2 -2分- 大キレット -13分- P1 -10分- 山頂
下山 山頂 −40分− P5 −10分− 登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−国道226号−岩本−池田小学校手前で右折ー50mぐらいで左折
温 泉 鹿児島市 <いろはの湯>


鬼門平 登山道の椿 鬼の抜け道 鬼の抜け穴 鬼ののぞき窓
P2展望所付近 大キレット P1展望所から P2付近の垂直断崖 P1から眼下を望む
 冬の安定した日が続く。 かつての勤務地近くの鬼門平を目指した。

 周辺の畑地や集落の後方随所に岩肌を見せて屏風のように広がっている山で,その凸凹稜線を山頂に向かうのである。
 登山口のある林道は,意外に車道も広く車の通行も多い。 登山口近くの路肩を探して駐車した。

 断崖に見えるあの岩肌はどのように迎えてくれるのか危険度2の情報に不安と期待を胸に登り始める。
 初めは,急坂もあるが足場の良い緩やかな登りコースを快く進むとP5地点に着く。
 ここからが鬼門平の登山コースハイライトが稜線歩き,断崖歩き,巨岩奇岩コース,絶景展望が山頂まで続くのである。
 山名にあるようにその昔,鬼たちが住み,随所にある巨岩,奇岩,怪石のある山中でかけまわっていたような・・・・。
 さらに近くの池田湖にはイッシー伝説がある。
 恐竜イッシーの住んでいた池田湖と鬼の住んでいた鬼門平。
 それに秀峰開聞岳もセットになったどきどきワクワクのすばらしい登山コースである。

 <P5展望所>
   やや広い展望所で池田湖と開聞岳が調和している。

 <キレット><鬼の抜け道>
  大きな岩が縦にキレット状に左右に分かれており,その間から抜けて向こうに下れそうに見える。
  その昔,鬼たちが池田湖のイッシーを見に行ったのかもしれない。
 
 <鬼の抜け穴>
  いくつかの岩の重なりが,トンネルとなっている奇岩群で鬼ならぬ登山者がくぐる穴である。
  入り口はさほど大きなく, 「大丈夫かなー」 「狭そうー」と,どきどきするが入ってみると頭上にも,足元にも重な  り合った岩が,空間を生み出し,意外にスペースのあるトンネルである。 不規則に重なった岩が崩れないかーと  いう不安は大きい。

  <鬼ののぞき窓>
   重なり合った巨岩の向こうの穴から明るい光が射している。 手前はものすごく深く暗い空間がある。
   以前,古処山で<大将隠し>という地点に驚いたが,それよりも深いと思う。 隠れた鬼がこの窓から池田湖の  イッシーをのぞいたか?

  <P2展望所>
   P2の岩場は経験者のみが立てる展望所だそうだ。 P2の標識少し右側にロープが張ってあり,立ち入り禁止   の標識が立てられていた。
   その岩場は,はるか下にあるのだろう。 ロープ付近から見ても岩らしきものはなく,ロープのすぐ先は空であっ  た。

  <P1展望所>
   正面に開聞岳・池田湖が素晴らしい。 山頂は,樹々の中の空間となっており,展望はないのでお弁当タイムや  コーヒータイムを過ごすのに最適の場所である。
   ここから山の斜面,広い伐採林をもう一回登ると山頂である。

  <大キレット>
   巨大岩が左右にキレット状になって,見る角度によっては,その間の正面に池田湖と開聞岳がぴったりはまって 見える素晴らしい風景がある。

 さらにもう一つ,この山には<夢の跡(大きな穴)>がある。 コースにはいくつかの古い落ち葉が積もった大きく深い穴がある。 これは,その昔,黄金を求めて山師達が鉱石を捜して掘った穴だという。 県内の近くにも鉱山や金山がある。 決して単なる夢ではなかったと思う。
 あきらめずに掘ったようで,その数は多く深さも深い。うっかり足を滑らさない注意が必要である。