山曜日は山へ行こう!
南とて 冬山なりき 紫尾山頂を めざす登山道 雪一面となり
期 日 | 平成17年2月6日 曇り |
登山口 | ふれあいキャンプ村 |
時 間 | 登山口−30分−千尋の滝−60分−林道−5分−神社− |
20分−山頂駐車場 | |
下山−1時間20分−登山口 | |
温 泉 | 平川屋 |
やはり冬場は天候が落ち着かず,なかなか山曜日が来ない。
今日は貴重な晴れマークと思って計画したが,朝から雲がかかっていた。
紫尾山登山は2回目である。前回は不覚にも下山後にわかったことであるが,登山口近くからすぐ左に進んで登山コースを間違ってしまった。間違ったコースは以前使われていたらしい。二人でさがすとボロボロになった案内標注,赤テープがあったのである。しかし,登山道は人の踏み跡もはっきりせず,やっとの思いで山頂には着いたのであるが,
「何だか おかしいねー」
と,下山後にガイドブックを確かめると,<不明瞭コース>と記されていたのである。 樹林の中 標識をたどり たどり登る 不明瞭ルートも 楽し紫尾登山
「きっと正しいコースを登ろう」 と,決めていた。
前回,間違った分岐点には新しいはっきりした標識が立ててあった。
「ありがたい! でも,前からここには標示があるべき」
前回,間違ったコースも<尾根コース>として新しく整備されているようである。
さすが,南国でも鹿児島の北部,登山口駐車場には,2日に降った雪が残っている。
千尋の滝は,龍神としてまつってあるらしく,しめ縄や白い旗がひらめいている。見上げた空の方に岩肌を龍が動いているように,白い水が勢いよく落ちている。 滝の右側の急登階段を登ると滝の水の落ち口に着く。水の落ち口はもちろんロープを張ってあり近づけないが,ここからあの大量の水が落ちているのだなあー。
ゾーと足がすくむ。
徐々に残雪は多くなり,いくら残雪があるとはいえ,こんな雪の風景が広がるとは!驚きである。
丸太の階段が続くが,徐々に丸太も見えないくらい雪に覆われていく。
あの大雪の後も登山者は多かったのだろう。踏み跡は雪の上に,しっかり残り,両側にはステッキの後も確実に続いている。丸太の階段も終わり,樹林の幹も大きくなり,倒木も見られるが,その倒木の上にも20cmほども雪が残ったままだ。
嬉しいことに風が全くない。
それに県内の山なので,アイゼン等装備はなくとも,これほどの雪の山に登ったことはないが,少しも不安はなかった。
思いがけない銀世界に
「ハッピー,ハッピー」
ひんやりした空気が,登りの熱エネルギーで温まり,ほてった頬を冷やし,爽快な気分で山頂近く来ても体も足も軽かった。
林道との出会い地点も,山頂近くの上宮神社も雪一面。
「わーきれい 雪だるまができるのにねー」
「子ども達は雪合戦ができるねー」
山頂は,各放送局や電話局のアンテナが一杯。
登山者がつくったのか大きな雪だるまが壊れていた。雲はうすいが,展望はきかない。でも,雪景色に大満足! 乾いたコンクリート面が今日の山頂レストラン。ポットのお湯のお茶でランチタイムとする。作業車と人が二人帰っていき,一組の夫婦登山者が着いた。
下山は,前回のコースも整備されているようだから
「尾根コースを下山しよう」
と,話しが出たが,
「雪登山道は,きっと登山者も少ないし踏み跡もはっきりしないよ」
と,次の機会に登ることにする。
雪の下山は一層の注意が必要である。ゆっくりゆっくり踏みしめ,雪景色を目の中に,心の中に,デジタルカメラにしっかり収めながら,時間をかけて下山する。
駐車場には北九州のナンバーの車が止まっている。
「あの御夫婦は遠くから来たんだねー」
帰りは「ひらかわ屋」の温泉で体を休める。