山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


囲いして弱き植生守りおりとびらを開けて白岩岩峰へ

期 日 平成18年11月21日(火)  晴れ
標 高 向坂山 1684.8m,  白岩山 1620m
登山口 白岩山登山口(カシバル峠)
  時 間   登山口−35分−スキー場−15分−向坂山山頂−30分−白岩峠−30分−白岩山山頂
下山 白岩山山頂−20分−白岩峠−25分−白岩山登山口(カシバル峠)
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−九州自動車道松橋IC−国道218号−国道265号 五ヶ瀬スキー場へ
温 泉

 今年は夏の暑さが長かった。 まだ,登山といってもブラウスにベストを重ねるだけのいい気候である。
 山の雪も見たいが,雪に覆われる前の山もいい。 樹々は急いで紅葉し葉を全て落として準備しているのである。

 五ヶ瀬ハイランドスキー場が賑わっているというニュースを見たことがある。 松橋インターを出て国道218号,国道216号を経由してスキー場へ向かう。
 スキー場へ向けての道路は整備され走りやすい。
 <白岩山登山口>は,スキー場リフト発着場のあるカシバル峠を過ぎ,林道途中にある。
 駐車スペースもある。
 この登山口は白岩山登山口となっており,白岩山から扇山までの霧立越ルートの登山口ともなっている。
 我々はまず,スキー場に向けて広い林道を進む。
 30分ほど歩くと,周囲の山々を眼下にして,広く開かれたスキー場に着く。
 重なり合った山々は,清々しい展望で北方向には阿蘇中岳,根子岳が特徴ある山容を見せて感動的である。
 約一ヶ月後のスキー場開きに備えて車両が乗り入れられ人々が作業している。
 人口雪が吹上げられ出来上がった雪が滑走路に山のように積まれている。
 まもなく,この辺りも真っ白一面になるのかー。
 スキー場内の道標に従って急坂を歩き,リフト乗車場の奥から登山道に入る。
 両側は,スズタケで深い落ち葉の登山道を歩くとほどなく向坂山である。
 山頂は,樹林の中の広場であるが,樹々は全て葉を落としているので,枝々はあっても展望が効いて嬉しい。
 白岩山へは,さらに左の道を下る。
 元気のいい登山者が,調子よく駆け出したのか,湿った落ち葉にその後が見える。
 時折,いのししが土を掘り返した後もある。
 ほどなく,<白岩峠(杉越)>の広場に出る。
 樹間からの遠望が素晴らしい快適な落ち葉登山道であるが,時折,大木,古木の倒木もあり,自然の荒々しさも見せてくれる。
 やがて白岩山山頂直下であるが,周りは,ネットで囲まれている。「何だろう?」
 ネット扉が設けてある。 注意版には,鹿から希少植物を守る事項が記され,登山者にも注意を呼びかけている。
 注意を守って岩峰山頂へ!!
 その名前の通り,石灰岩の白い山頂は抜群の360度パノラマ。
 幾重にも重なった山々が,色を徐々に濃くして,まるで迫ってくる山の波のようだ。
 お弁当には早い時間である。
 「この先に進み霧立越コースを進んで,扇山まで行こうか?」
 「いや,往復5時間〜6時間は必要だ・・・」
 「ちょっと,無理だ」
 しかし,晩秋といえどもまだ,時間がある。
 話し合って,下山し,椎葉村に向かい,扇山をめざす事にした。
 
 そうと決めたら急ごう。
 下山は,白岩山から白岩峠(杉越)を通過し,近道を通って直接車を駐車している登山口へ。
 この間,緩やかな,アップダウンのコース。
 加えて,今日は,気温も上がらず,急いでも汗も出ない。
 それに,薄い雲も取れ,空は徐々に晴れてくるようだ。
 また,コースには,植林がなく,全て葉を落とした自然樹林で,陽射し一杯の明るい登山道となっている。
 さあ,このままの元気で扇山に向かおう!!