山曜日は山へ行こう


白鳥山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

山よ山ただ中に釈迦座りおり名峰より風渡る山頂

期 日 平成18年12月23日土火)  晴れ
標 高 釈迦ガ岳 1230m,  御前岳 1209m
登山口 御前岳登山口
  時 間   登山口−40分−釈迦ガ岳登山道入口−15分−林道出会い−70分−釈迦ガ岳山頂−70分−御前岳山頂
下山 御前岳山頂−100分−御前岳登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−熊本IC−国道57号−国道325号−菊池市−国道387号−国道442号−矢部村宮ノ尾−杣の里渓流公園へ
温 泉 温泉−菊池温泉

 12月に入り所用と天候の都合で山曜日はなかなか来ない。
 予報晴れマークの今日は,比較的アクセスの良い釈迦ガ岳登山である。
 早朝の気温はさすがに下がっている。
 高速道路を進むと気温は3度〜1度と下がり,霧が深い地点もあり道路が凍っていないか気になる。
 熊本インターを出て上津江村へ向かうがあたりは霜景色である。 いよいよ冬山シーズン到来である。
 釈迦ガ岳登山口までは,色々なルートがあり,ナビ任せで進んだら,北側の前津江村へ進んでしまって,途中工事中のため引き返し,矢部村宮ノ尾から御前岳登山口をめざした。 およそ1時間の無駄だった。
 アクセスは,事前に充分調べておく事の大切さを再確認した。
 登山口は,矢部村の広い杣の里公園内の駐車場にある。
駐車場で三人グループ登山者と出会い,情報をもらい一緒に釈迦ガ岳から御前岳に向かう事にする。
 初めは,舗装された車道を歩く。(この車道は釈迦ガ岳山頂近くのレーダードームのある普賢岳まで続いている)
 40分ほど歩くと,右側に登山道入口がある。 今回は,入口案内道標が古くなったのか倒れている。 特に,登山道らしき踏み跡があるわけでもない。
 「これじゃ分からないな」
 今日は,力強い熊本からの3人グループの方がと一緒でよかった。
 深々と重なった落ち葉はピンとして,まだ,陽射しが届かないので解けずに歩きやすい。
 途中<幸運の滝>がある。
 やがて車道林道を横切って進む。
 良く晴れた青空に冬木立がくっきりと美しい。
 九州自然遊歩道の道標も各地点に立てられ,しばらく緩やかな登りで,澄んだ空気が心地よい。
 やがて,スズタケの登山道となり,山頂が見てくる。
 見るからに急登を思わせ,山頂尾が近くなるとロープのつけられた岩場のぼりである。
 先行の三人にずいぶんと遅れて山頂に出る。
 何と山頂に程よい大きさのお釈迦様が座って!! 釈迦像の目線に立つと なんという絶景!
 四方パノラマの澄んだブルーは果てまで続いているのである。
 遠くに,九重連山と涌蓋山途中に尖って見えるのは渡神岳だろうか。 さらに写真左には,由布岳,右には,阿蘇山等も見える。
 それらの峰峰が連なって,あるいは,空に浮かんではっきり見える。 晴れていても,霞で見えないときもあるが,今日は遠くの山まで見えている。
 この眼がカメラだったら・・・見えたとおりの写真になるのに。
 特に今回は,一眼レフが修理中で思ったような写真が撮影できなかった。
 程よい広さの山頂で小休止して,次の御前岳へと進む。
 まず,岩場を急降下である。
 ロープや鎖が複数取り付けてある。
 シャクナゲ,つつじ,アセビ等の見られる緩やかなアップダウンのスズタケ登山道は,尾根伝いに快適である。
 途中,三つほどのピークがあるが,一番目のピークは,絶好の眺望が望めるとのことだが,先客が食事中で眺望を楽しむのをパスし,先へ進む。
 御前岳の山頂は,程よい広さになっている。
 釈迦ガ岳山頂と同じく,素晴らしい展望である。
 先行の三人グループは,食事を終わった様子。
 山の話が楽しい。
 山頂の青空に,赤い花を付けたアセビがひときわ元気に映えている。 ゆっくりと1時間ほどランチタイムを取り,縦走の足と気分を休めた。
 年末の忙しさや,様々の社会事象を全て吸い込んだ青い気流が音も香りもなく,流れているのか。 時のない場所である。
 下山はスリルと変化のある楽しいものとなった。
 ロープや鎖を使った急降下が数回。
 見上げるような,巨岩や,ソファーのような巨石,やがて,せせらぎが沸き,幾度となくピョンピョンと川を渡り,美しい植林。
 今日は,全体的に,深い落ち葉の足に優しい登山で,冬木立のため展望が多く素晴らしい山曜日となった。
 特に,熊本の三人グループの皆さんにはお世話になり,知り合いになれたことや,ホームページを紹介しあった事なども大きな収穫となった登山であった。
 帰路は,菊池の温泉でゆっくりと過ごし帰宅した。