山曜日は山へ行こう


多良岳
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

        
登山道の ここかしこ逢う 人笑みて 小岱山展望 ピーク賑わえり

期 日 平成17年6月20日  晴れ
標 高 501m
めあて 九州百名山登山
登山口 丸山キャンプ場登山口
  時 間   登山口−40分−丸山展望所−35分−観音岳山頂−15分−七峰台−
25分−筒ケ岳山頂
下山−25分−荒尾展望台−10分−観音岳−35分−駐車場
鹿児島からのアクセス 九州自動車道−菊水インター−蓮華院奥の院−丸山キャンプ場(約4時間)
温 泉 玉名温泉「玉名の湯」

山江SAの石像 小岱山登山案内 丸山展望台より 手作りの木札
小岱山(観音岳)山頂広場 満開のヤマツツジ 筒ヶ岳山頂近くの巨石 筒ヶ岳山頂


 梅雨期に入ってもあまり雨はない。この時期は幾分あきらめていたが,天気図を見ると山曜日は思ったより多いようだ。
 今回は,三つのピークのある小岱山登山である。

 まず,九州自動車道上り<山江SA>の心洗われる石像を紹介したい。サービスエリアに入って左側奥に母と子のやさしい表情を刻んだ石像がある。
 「かわいー」
と,前に立つと,突然メロディーが流れる。五木の子守唄の合唱である。地元の中学生の澄んだハーモニーは周りの風景とあいまってとても清々しい。うっとりしていると,次に<ふけゆくー・・・>旅愁のハーモニーが流れる。単なる癒しばかりでなく,過ぎ去った日々を懐かしみ,これからの日々を夢見るひと時となる。

 さて,小岱山は,このハーモニーにぴったりの感がする山である。
 登山口の一つである蛇ヶ谷公園をナビにいれてめざしたが,そのまま進み丸山公園キャンプ場の登山口に着いた。
 駐車場付近は小川が流れ,施設も整って多くの人に利用されているようである。
 朝早く,まだ誰の姿も見えない。
 早速準備し,まず,一つ目のピークである丸山展望所を目指して進む。
 展望台すぐ近くで,蛇ヶ谷公園からのコースと合流し,丸山展望所へ進む。
 展望所は,こじんまりとした草地にベンチが置かれている。一息入れ,周りを見渡すが,霞がかかり,遠くに薄く街並みが見える。

 すぐ,次のピーク観音岳に向かう。
 丸山キャンプ場を利用し学習している子供たちの作品だろうか。手づくりの木札に樹木名が書かれたものが目につく。
 ヤブツバキをはじめイラスト入りのカラフルでかわいい木札である。環境自然保護区に指定され,環境学習をしている子供たちの活動が目に浮かび楽しい気分である。
 特に,ヤブツバキの群生は登山道のトンネルを作っているほどで,
「赤い花の咲く頃はすばらしいだろうな」
と,思う。
 いくつもあるビューポイントをつなぐ稜線は,九州遊歩道となっていて案内標識も多く,温泉の案内も書かれていて嬉しい。急坂となっている上り階段状の登山道を過ぎると程なく二つ目のピーク観音岳山頂に着く。

 山頂は広い草地。
小岱山の山頂標記、地蔵堂、紀元2600年石碑,それにベンチも置かれ,青い霞の中,南側全体の展望が遠くまで開けている。
 のんびり,ゆっくり身体も心も伸ばし広げて休める山頂である。色々なコースがあり,それぞれのコースからの多くの登山者と出会った。
 一息ついて記念写真を撮り,次のピークをめざす。
 満開のヤマツツジの登山道。巨石の点在する登山道(詩の刻まれた巨石もある)をアップダウンしながらすばらしい展望の開ける七峰台,荒尾展望所を過ぎ筒ケ岳山頂に着く。

 筒ケ岳城跡表示板,巨石,ベンチのあるこじんまりとした山頂。ここでも,二組の登山者がランチタイムを取っている。

 我々は,下山の途中で荒尾台展望所でランチタイムとする。長いす4個を備えた屋根つき展望台は絶好の展望レストランとなった。
 足の疲労のためか,登山靴を脱いだりいすに腰掛けたりして,3人の登山グループがランチタイムの最中。我々も仲間に入れてもらう。鹿児島からだと名乗ると,その方々が,西郷隆盛,大久保利通,西南の役等を話題にしてくださり,話は盛り上がり楽しい思い出になった。

 下山途中,軽い服装の女性の方々とも会い,多くの人々に親しまれている山であることを感じた。
 
 帰りは,登山道でも案内してあった玉名温泉の玉名の湯でゆっくりした。