山曜日は山へ行こう


九千部山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

    作業用具手に登り来し山岳会ルート拓き聞く鷹ノ子岳で
期 日 平成17年10月30日  晴れ
標 高 422.1m
めあて 新分県登山ガイド<鹿児島県の山>が出た。新しく記載された山に登る。
登山口 国道328沿い 清浦防災ダム駐車場から鷹ノ子神社
  時 間   駐車場−5分ー夢のかけ橋を渡って登山口−5分−180段上がって神社登山道入り口ー30分ー炭焼き跡−30分−山頂
下山 山頂−40分−駐車場
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−国道3号−県道328号−清浦ダム
温 泉 轟温泉(郡山町)


あづまやのある駐車場 180段の石段参道
鷹ノ子神社(上)
炭焼きがまの跡 頂上付近の岩場
山頂の広場 山頂の紅葉 西側に見える棚田 南側眼下の国道328号

 私共が登山指南書としている,山と渓谷社の<鹿児島県の山・新版>に新しく出た山の内,鷹ノ子山登山である。
 清浦ダム反対側付近の道路沿いにあずま屋のある駐車場に車を止め,鷹ノ子岳を見るとてっぺんの尖った山容と登山口に通じる<夢かけ橋>の白い鉄柱が良くあっている。

 登山口となっている赤い鳥居をくぐり180段の石段参道を上がると鷹ノ子神社である。
 この日は,地元の数人が神社参道を掃除されていた。定期的に交替で清めていらっしゃるそうだ。 挨拶をすると 登山道は厳しいらしく
 「踏み外したり,滑ったりしないよう気をつけて!」
 「きちんと山登りの格好をしているから大丈夫だが」 
と,言って下さった。 神社の左手が登山道となっており,なるほど厳しい。 急な登りである。下を向いて踏ん張って登り,上を見るとまだまだ登りが続く。 途中,炭焼きがま跡がある。くるりときれいに積んだ石には緑のコケもつき,草も茂り,中には落ち葉が深くたまっていた。
 山頂へ通じる尾根へーと道標と赤いテープを頼りに上へ上へと登るが,どうやら正式ルートをはずしたらしくテープが付近に見当たらず,足場はずるずるとすべるほどの急登で,あたりのつかむことのできる木の根を探し探し,やっとの思いで尾根に出ることができた。

 下山の時分かったことだが,炭焼きがまの跡を過ぎて左へ進み,尾根に出てから右に曲がるところを,炭焼きがま跡・上の斜面をまっすぐ登ったらしい。
 正しいコースを登ると,尾根に出るまでも赤いテープもあるし,尾根に出たら<山頂まで250m>という道標もあったのだ。

尾根に出ると踏み跡もしっかりつき,歩きやすい。 山頂に近づくにつれ大小の岩場が出て来るが,注意しながら登ると山頂である。

 山頂で,取って置きのすばらしい出会いがあった。
 鹿児島県山岳会の方々三人である。 何と<鹿児島県の山>執筆,編集者の皆さんなのだ。

 「今日は,鷹ノ子岳から八重山へ通じるコースを開拓できないかと調査に来た。」
 「鷹ノ子岳登山により楽しみをプラスするためです。」
 と,おっしゃっていた。
 手には,鎌や,鉈を持っての登山である。登山道の整備や山頂の展望の様子を見て,ますます良くなるように手を入れながらの登山だそうだ。
 自分ひとりからだの登山でさえフーフー吐く息も荒いのに,重い危険な道具を持ち,そして作業しながらの登山をしておられる!!
 何とご苦労の多いことだろう。
 「山が好きですから」
 全部ボランティアとか。頭が下がる思いで,
 「ありがとうございます!」
 深く感謝し,見送る。

 狭い山頂ではあるが,青空に紅葉した樹林も映え清々しい。 空に一番近い席でコーヒータイムを取って下山した。
 今日は,もう一つ,新版<鹿児島県の山>に新しく登場した花尾山登山も計画している。