山曜日は山へ行こう!
おさな児も戯れ駆けるみどり草立花山の優しき山頂
期 日 平成17年9月18日 晴れ 標 高 367m めあて 九州百名山を目指す。 登山口 立花口登山口 時 間 登山口−15分−水場−10分−原生楠分岐−5分−屏風岩−
10分−山頂下山 山頂−30分−駐車場 鹿児島からのアクセス 鹿児島市−筑紫IC− 温 泉
宝満山を下山し県道35号線を北上し新宮町立花口に向かう。
徐々に雲は明るく青空区域も広くなってくるようである。
宝満山下山途中から暗くなり途中で雨具をつける人もあり,雨粒も落ちたので不安であったがどうやら晴れそうだ。
午後からの登山は天候が非常に気になる。
「よかった!」
立花山近くになると道標がありそれに従って進むと登山者用駐車場に導かれる。
このあたりの人々に親しまれているようで,以前福岡市内に住んでいた友人が大学時代に登山したといっている。
小中学生の遠足も行われているようである。
駐車場に車を置くと,下山してきた二人の子供連れ夫婦に出会った。登山道を聞くと,パソコンから引き出した<立花山登山道案内図>を下さった。
「親切な方だね。」
「ありがたいね。」
登山コースの多い今日の登山に,これが最後まで役立った。ご夫婦とご夫婦に出会った幸運に感謝している。
登山口まで,道標に導かれて進む。
登山口には小屋とベンチがあり,中にはドラム缶に登山者が置いていった竹や木の枝の杖が入れてあった。
ザックやストックを置いて身軽で来たので,竹の杖を借りることにした。
いよいよ登山道に入ると,深い自然林となり思いのほか急登が続く。宝満山での足の疲れのせいかもしれない・・・でも,立花山への登山コースはいくつかあるが,最短コースを選んだせいかもしれない。
しかし,キラキラと木漏れ日が届く,途中水場もあるコース,緑の香りがムンムンして心地よい。
しばらく行くとT路になり左は国の特別天然記念物に指定されているクス原生林へ行く。
大きなクスに出会ったがクス原生林は見事であった。
森の中で大きな腕を広げて何か語っているような,訴えているような・・・・。
これからも,その樹齢を伸ばし,苔むした枝や樹高を伸ばし,空気を緑色に染めてほしい。畏敬の念を込めてしばらく見上げていた。 山頂へと進むと屏風岩が現れる。
全体に緑の苔をつけ,屏風のように広がっている岩である。そこで,生まれたばかりの小さなホトトギスの花を観る。自然界も日々生まれている。
畏敬・・・・いとおしさ・・・山はいつでも胸いっぱいである。
立花山は,立花城の歴史がある。その昔,貴重な飲料水となった古井戸の跡があり,そこを過ぎるとすぐ山頂である。
山頂は,樹々も点在する広い草地。日曜日のせいか3組の若い夫婦が小さな子供を連れてきており,シートを広げたり,木登りを教えている父親もある。歩き始めたばかりのよちよち歩きの幼い子が,自分の腰あたりまである草の中を両手を広げ,バランスとりながら歩いている,
「この児は,この山に何回も登って来るのだろうなあ」
にこにこ笑顔の,山頂の澄んだ空気の心地よさを味わっているような,山の好きそうな幼児である。
眼下には,福岡の街や博多湾,玄海島等が,広がっている。あまり高い山ではないので,高度感というより日常的な動きの感じられる身近な展望となっている。
よちよち歩きの幼児とにっこり微笑みを交わし,下山とする。
下山コースは,屏風岩を左に進み,登りとは違うコースを取った。立花山登山コースは多いという。それぞれに歴史跡を楽しめるということである。
竹の杖を
「ありがとうございました。おかげさまで助かりました。」
と,言いながらもとの場所に返した。