山曜日は山へ行こう


天山
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  


風わたる500度パノラマ天山山頂翼をつけて私も飛ぶよ

期 日 平成18年3月5日  晴れ
標 高 1046.2m
めあて 九州百名山をめざす。
登山口 天山九合目駐車場(小城コース)
  時 間   駐車場−20分−あめ山分岐−20分−天山山頂−20分−あめ山分岐−
     10分−あめ山山頂
下山 あめ山頂−30分−駐車場
鹿児島からのアクセス (当日) 作礼山駐車場−国道203号−小城(小晴田小付近左折)−川内を経て九      合目駐車場へ
温 泉 吉野ヶ里温泉(ひみこの湯)


登山口 鳥居 分岐点 天山山頂へ
天山からのあめ山 天山山頂 天山からの眺望 あめ山の石碑 あめ山からの天山

 

 天山も登山口は九合目にある。

 先ほど下山した作礼山も九合目まで車で行ける。 時間的に余裕があるので今回は三つの山頂をめざすことが出来た。
 小城からのアクセスは,川内を過ぎるとやや狭い所もあるが,舗装もされて走行にはそれほど心配はなかった。
 駐車場には車が2台駐車していた。
 下山してきた一人登山の男性に
 「今から登って大丈夫でしょうか」
 と聞くと
 「天山だけだったらすぐですよ」
と,案内してくれた。
 その登山者は,一日かけて,縦走してきたとのことだった。
 「北側には雪がまだ積もっていますよ」
 と,教えてくださった。

 この山もまた人々の信仰の場となっているのか,天山神社の上宮となって鳥居・祠・池があり,階段状の登山道が始まる。登りつめると分岐の道標があり,左はあめ山へ向かうのだ。
 まずは,天山を目指す。 スズタケと草の山肌で夏は日差しが暑いだろう。
 今日は,昼過ぎからうすい白い雲が広がってきている。

 山頂から人々の踏み跡がすじを引いている。
 久住の三俣山の山頂への登山道も,いくつもの登山道踏み跡が見えていたことが思い出される。
 途中若い二人連れの登山者が下山している。

 「山頂はすごい風ですよ」
 「下から吹上げて耳が痛いぐらいですよ」
と,いう。
 「じゃ,私共も,すぐ降りてきます。 ありがとうございます」
と,いって急ぐ。

 徐々に,山頂が平らになって,空に近くなって何やら台地に石や柱の先が見え山頂!!
 とたんに,南方向から吹上げてくる風が強くなった。 帽子を押さえて山頂に立つと広い・・・広い・・・広い・・・・あっちからあっちまでどの方向から展望したら良いものか。 お互い話そうとしても風が言葉を奪い去り通じない。 しばらく立ち尽くす。
 四方に   展望絵地図(吹きっさらしの風と,陽光で色はあせているが)
         山頂石碑(大きくて高くてりっぱな)
         小学生登山記念標柱
         県立公園記念碑(大きくてりっぱな) 
         縦走道標
等々が風にもめげずしっかりと空の中に立っている。 さえぎるものはない。
         眺望360度
         頭の上,全て
         山頂草原の全て展望
 これらみんなを,足して360度をはるかに越えるような500度級の大パノラマである。
 四方に移動してシャッターを押す。 すぐ下山するつもりがお茶も飲まずに40分ほどかかってしまった。 身体は風で冷え切ったが心は感動で いっぱーい ポカポカである。

 風がなかったら・・・・身体を山頂に預けてゴロンと寝ころんでみたかったなあー。
 名残惜しいが下山し,あめ山に向かう。

 あめ山山頂は石碑が建っていた。 
 ここからの天山山頂は優しさに満ちている。 

 広大な山頂といえば以前登った涌蓋山が想いだされる。 涌蓋山山頂は広かったが,天山ほど平らでなかったように思う。
 さえぎるものが何もない中での自分の様々な問題から開放された心地良さ,軽さ,明るさを感じた。