山曜日は山へ行こう!
石仏は岩に谷間に空に居り 津波戸登山者微笑み迎え
期 日 | 平成19年8月9日(日) 晴れ |
標 高 | 529.4m |
登山口 | 登山口(西屋敷駅近くから松尾地区に入り小屋敷川を登る)立派な駐車場がある。 |
時 間 | 登山口〜20分〜登山道入口〜1時間30分〜水月寺奥院〜30分〜山頂〜20分 〜奥院〜1時間〜登山道入口〜15分〜登山口 |
鹿児島からのアクセス | 当日は安心院旅行村より 家族旅行村安心院−立石−西屋敷へ向かう |
温 泉 | 風の郷 山香町 |
10号線を別府方面の左方に,<津波戸山登山口>の案内板があり分かりやすい。 案内板に従って農道を進むと集落内に広い駐車場がある。 絵図があり,88番までの石仏とコ−ス図,それに注意を丁寧に記してある。 危険箇所とまぎらわしいコースがありそうだ・・・・・とわかるのに,このことを頭にではなく,メモに書いて出発すればよかった。 間違って貴重な時間と体力をロスしてしまった・・・・。 ここから20分ほど集落を歩いて登山道に入る。 集落の中に1番の石仏がある。 |
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朝一番の登山道は,ヤブ蚊がいっぱい。 くもの巣も合わせてハンカチや小枝で払いつつ,進む。 足元にシャガのつややか緑の葉の群生。 小さな谷・沢を渡り,やがて,竹林のあるため池を通り,樹林を写した大きな2つ目のため池の淵を過ぎると,分岐があり,左方に進む。 | |
徐々に岩場になり,ここから石仏との出会いと,岩場の上り下りが始まる。 まるで小山のような露岩にロッククライミング用の凸凹を多数作ったような・・・・・・,長年の侵食作用でできたのだろう。 手足の置き場はしっかりしている。 我々高齢者には,手足や腰のだらしない曲がり具合など気にしなくていい・・・・。 黙々と四つんばいになって進む。 岩場の途中,岩峰ピ−ク,岩場の穴・・・・・ここかしこに2体づつ,台座には記名がしてある。 建立者名だと思う。 岩場で絶景を楽しみながら・・・,願掛けをしながら・・・登る。 あの岩峰の向こうに道はあるのか??。 ピークにたどり着くと,鎖がついて下るしるし,鎖があるのだ。 |
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要注意の鎖を下りて,互いに支えあう巨岩のすき間<針ノ耳>を恐る恐る下り,渓谷に下りる。 この間にも石仏は変わらぬほほえみで座り,谷間の石仏は濃き緑の苔に覆われて・・・・・。 ごろごろ岩の谷をしばらく下ると,大きな立ち大師像が建っている。 その立ち大師像まで下りる手前に,左方岩壁に鎖があり,又もよじ登る。 |
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そして,再び岩場の石仏巡りである。 奇峰・奇岩の向こうには,由布岳,鶴見岳,万年山などが美しく広がり,石仏はそれぞれに好きな方向を向いている。 | |
又も,コースは谷筋に下り,ゴロゴロ岩の枯れ谷を登る。 谷の真ん中,両脇岩の穴にも石仏はほほえむ。 やがて,大きな岩壁ほら穴に避難所を兼ねた<水月寺奥院>が建てられている。 「避難せよ」 と,言われても半分は岩の中・・・・,怖いよ〜 ゴロゴロ石の谷を更に15分ほど登ると別世界・・・・・。 やさしい草地が広がって山頂への尾根歩きとなる。 これまでの露岩登りは修行・・・,この尾根歩きは癒しの道・・・。 |
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樹間から木漏れ日がもれ,風わたるすがすがしい尾根歩きが15分ほどで,展望所となる草地小広場である。 山頂はもう少し先である。 「やっと山頂。 登りがいがあったね!」 |
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山頂は樹林の中。 先ほどの展望所まで戻り,ランチタイムと展望を楽しむ。 | |
下山は,尾根を右に下り<水月寺奥院>前を過ぎ,黙々と谷筋を下る。 そそり立つ苔むした岩壁に,緑の葉を空に向けている花が・・・・・。 岩を伝わる水分を受けるようにいっぱいに群生している。 やがて,巨岩の細いすき間を潜り抜け,行きに背中を見た<立ち大師像−弘法大師像だという>に出る。 |
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さらに谷を下り,又も岩場鎖場登りとなる。 ここからは66番から88番までの石仏がある。 由布岳をバックに! 正面に! 空に突き出た岩に! とにかく想像もしなかった光景の津波戸山!! 岩の四つんばい登りも慣れて,要領よく調子も良い。 願い事はますます多くなり,下山後に気がつけば御礼ごとを唱えなかった!! 後悔後悔である。 |
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最後の下りコースはロープを使って,ため池付近の登山道へ出る。 後は,木漏れ日の樹林の中を進む。 途中に栗の実も落ちて,山は一足秋が早いのかな? |