山曜日は山へ行こう


牛の峠
      

山曜日は山へ行こう!

 

  


街道を林道を奥へ牛の峠論所跡在り史実に触れて

期 日 平成17年12月9日  晴れ
標 高 918m
めあて 九州百名山を目指す。
登山口 牛の峠登山口
  時 間   駐車場−40分−論所跡−10分−山頂
下山 山頂−40分−登山口
鹿児島からのアクセス 鹿児島市−10号線−県道(牧神−都城)−三股町宮村
温 泉 隼人町「花の湯」
登山口 登山道の紅葉 一輪の山茶花 登山道からの眺望 樹木の間を縫う
アオキの実 洞穴から湯気が 論所跡 論所跡からの眺望 頂上の標柱

 貴重な冬晴れー快晴,絶好の山曜日になった。

 一昨日,昨日に野外の作業が続き体力を考え九州百名山のうち割合近くの宮崎県の牛の峠登山に決めた。
 財部町あたりは,外気温4℃,霜の降りた風景が広がり,凛とした風景,寒々とした風景ー冬景色が広がっている。

 都城市三股町宮地区は畑地が広がり,区画整理が済み,広く整然としている。 コンビニで登山口を聞くと<牛の峠>は,その昔,都城と飫肥を結ぶ街道の重要な峠だということで,よく知られているのか分かりやすく案内してくださった。 酒店を右に曲がると川辺沿いにずーと奥へ,道は徐々に細く民家も続き,柿の木も多く,たわわに実った朱色の実が青空に映えている。

 道は益々細くなり,山地に入っていく,道の舗装は,時々切れて荒れた林道となり,超低速で車の底をいたわりながら進む。

 作業小屋を過ぎゲートを過ぎて大きく右に回りこむが,そこをまっすぐに進むと<江戸時代の都城と飫肥を結ぶ旧街道である>という。

 根気よく,急がずに超低速で進み続けると,左側に<登山口>の道標がある。

 先着の登山グループ9名の車2台が,駐車していた。 福岡のグループである。 昨日は,双石山登山だったそうだ。

 登山口から登り始める。
 自然林の登山道は,落ち葉がふかふかとして気持ちよい。

 明るい木漏れ日が届き,特に紅葉が落ちている部分は,カラー色の登山道となり,美しい。

 アップダウンの少ない登山道は快適で,やがて,論所跡に着く。
 石柱があり,旧街道の重要な峠である牛の峠の帰属をめぐって48年間も境界争いがあったという。 決着まで48年かかったという史実・・・・。 この地方の人々にとって重要な峠だったのだなあーと,しばし感じ入る。

 論所跡を右へ進み程なく山頂である。

 山頂は,程よい広さはあるが,高く伸びたカヤが生え,周りは樹木が囲み,展望は空のみである。

 山頂標柱と一等三角点と天測点のプレートが付いた八角形の大きなコンクリート柱がある。
 先の登山グループが写真撮影中であった。
 高く太い枯れたカヤを押し倒し,その上に腰を下ろすと,陽光に温められたカヤのぬくもりがズボンを通して心地よい。
 お茶タイムを取り,登山グループを見送って我々もコンクリート柱の上に飛び乗った。 いくらか高くなったのに展望は得られなかったが,空はさらに大きく広くなる。
 しばし,空浴をして空からのシャワーを浴びて下山する。

帰りに,鰐塚山頂まで行こうと車で走ったら,鰐塚登山口付近の<いこいの広場>付近は9月の台風のため,大規模な土砂崩れで交通止めであった。