山曜日は山へ行こう


多良岳
      

山曜日は山へ行こう!

                        

  

        炭を焼く 人駆けし跡 道となり 矢筈山頂へ 尚導きて

   期 日    平成17年4月22日  晴れ
登山口 米ノ津駅前(オレンジ道路)→矢筈橋→林道終点(登山口)
  時 間   登山口−40分−水場−20分−鬼立岩への分岐−30分ー山頂
下山−40分−登山口
温 泉 「もみじ」温泉(高尾野町)



林道入り口標識 登山口駐車場付近 沢の様子 炭焼きかまの跡
山岳会の標識 山頂 高山彦九郎の詩 水俣湾方向を臨む

 登山口は,出水市米ノ津から入るオレンジ道路(広域農道)途中に大きな標識版に案内されている。
 登山口までの林道は時速4.5キロメートルで約15分,平良川に沿って進む。舗装されている部分もあるが,でこぼこの林道部分はゆっくりと走行した。こうして山頂に少しでも近づけることがありがたい。

 登山口はゆったり駐車ペースもあり明るい陽だまり地でもある。
 登山道はずっと沢や枯れ谷沿いについている。水が多いときは水も流れるのであろうが,今は,水がちょろちょろ流れているかと思うと枯れ,また少し行くと水が沸いている。湧き水のある水場あたりは小鳥の声とともにせせらぎも聞こえ清々しい。登山道に沿って,サツマイナモリの小さな白い花もさわやかである。
 今日,感動したのは炭焼き場の跡である。石が積み重ねられ,かつて,この山奥で忙しく立ち働く人々の様子がしのばれた。激しい自然に耐え,自然の恵みの山林・雨,その水の流れに沿って,人々は登り降りし豊かな生活を築いていったのである。その道〜登山道として今,踏みしめ登る。
 全体に緩やかな登りを続け,沢から離れ山頂近くになると,各登山口への分岐の案内標柱があり,4つの登山口があるそうだ。
 「山頂まで5分」とか「あと一息だ がんばれ」など,思わずにっこり,ほっとさせられるメッセージもある。<鹿児島山岳会><出水山の会><人吉・かめさん>等々・・・私共二人きりのフーフー山岳会としては大きな力をもらった感じでありがたい。

 登山道案内と励ましのメッセージに導かれ山頂に着く。山頂はこじんまりとした広場,端のほうにある巨石には 
   高山彦九郎作    草も木も なびかさんとや 梓弓 矢筈が岳に 登る楽しさ
と,刻んである。登る楽しさは遠い時代から変わらないのだなあ〜。                北側に少し降りたところに祠があり,素晴らしい展望が見られる。不知火海,天草諸島の壮大なパノラマを前に1時間ほどランチタイムを過ごす。
 御夫婦の登山者が山頂に着き
「境川登山口の方から初めて登ったけど,大変でした。」
とのことだった。熊本から二つ,出水から二つの登山口があるそうである。
 しばらく登山談義をして,先に下山した。

 帰りは,高尾野町立「もみじ」温泉を楽しんだ。